ゴエモンのつぶやき

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人材不足を解消するために障害者の働く力を活用する

2016年07月18日 03時14分05秒 | 障害者の自立

障害者が働くことで人材不足を解消する事例が増えている

どの業界も人材不足に悩まされていますが、働く意欲のある障害者がその問題解決に力を発揮している事例が多くみられます。
障害者の働く形態としては、一般就労以外にも、自営や障害福祉サービスでの就労があります。
障害福祉サービス事業所には、通常の会社に雇用されることは困難だけれど、福祉的支援を受けながら仕事を行う方々が通っています。
                                                    

障害者が企業に出向き請負作業を行うという働き方のメリット

この障害者就労系事業所では、職員とその事業所を利用する障害者(利用者)がユニットを組み、企業に出向いて請負作業を行うという仕事の仕方があります。
福祉サイドの呼び方では施設外就労(施設の外で仕事をする)といい、企業側サイドからすれば福祉事業所からの派遣のようなものになります。
このような形で行っている作業としては、シール貼、組み立て、解体、リサイクル、倉庫内ピッキング、清掃、公園掃除、クリーニング、その他にも広告やセールスプロモーションなどもあります。

この仕事の仕方での企業にとってのメリットは
・事業所と請負契約を結び、ユニット単位で受け入れるので、作業量の確保ができる。
・職員が常時付き添うので、コミュニケーションに伴う不安はない。
・職員が障害特性を考慮した工程を組むことで安定した作業量を上げることができる。
・これらの工程は、部分的あるいは全体的に、アルバイト、パート、社員にも適応が期待できる。
さらに、
・作業現場にあいさつや会話が増える。
・実際に働く障害者を見たり一緒に働くことで、雇用へのイメージが持ちやすくなる。
があげられます。

一方、利用者・障害者就労系事業所側のメリットとしては、
・企業内で働くことで、リアルな職場環境を体験することができる。
・施設内で行う内職作業に比べると、仕事の内容や工賃面でチャレンジすることができる。
・その他、その企業への就職の可能性を期待することもできます。

障害者が働くことで様々なメリットを享受

多くの障害者就労系事業所が、施設外就労という働き方を行っていたり、希望したりしているので、人材の確保ということに興味があれば、一度検討してみてはいかがでしょうか? 
お問い合わせは、自治体の障害福祉課か、障害者就労系事業所などが組織している共同受注窓口が良いでしょう。
ただし、事業所ごとに経験と実績が異なりますので、直接連絡を取り合う中で、期待に合うところを選択してください。
残念ながら該当する事業所がない場合もあります。

安心して仕事が出せるようなたゆまない努力をしている良い事業所がご希望の圏内で見つかれば、上記のようなメリットをぜひ享受していただき、すでにご経験の多くの企業同様に、障害者の働く力を実感してもらえたらと思います。
何より「あいさつや会話が増える」は、職場にとって一番の効用かもしれません。

      JIJICO


障害者、通販で熊本の力に 福岡市のIT企業がサイト作成

2016年07月18日 03時09分29秒 | 障害者の自立

 心身に障害を抱えた社員がデザイナーやプログラマーとして活躍する福岡市博多区のIT企業「カムラック」(賀村研社長)は、熊本地震で売り上げが激減した阿蘇など被災観光地の特産品について、ネット通販でサポートする「復興支援サイト」の運営に乗り出す。第1弾として、手作りハムが人気の「阿蘇クララファーム」(熊本県阿蘇市、蔵原政喜社長)の通販サイトを無料で作成。8月1日に公開する計画だ。

 被災観光地の特産品は、直営店や道の駅で観光客への直接販売を主な販路としていたため、地震による道路寸断などで客が減り、深刻な売り上げ低迷に陥るケースが少なくないという。

 カムラックは「障害者にがれき運びは無理。復興のため何ができるかを考えた時、ネット通販支援を思い立った」(賀村社長)。契約社には売り上げの5%の手数料はかかるが、サイト制作費は無料とする。

 クララファームのサイトでは、「温めなくても食べられる」「材料にこだわり」など食材のプロが目利きした商品の長所をアピール。ハム、ベーコンのセット商品を数種類設定、電話やファクス、サイト上からの電子メールでも注文できる。

 「観光バスも登山客も来ない中、長い目で見てありがたい支援」と同社の蔵原政和工場長。サイト制作を担当したカムラックの男性(37)は「被災地の力になりたかった。人に支えられるだけでなく、支える側になりたいという思いもあり、今回は自信になった」と話した。

 公開後に有効となるアドレスは、http://kyushu-genki.com/aso-kurara-farm/

=2016/07/17付 西日本新聞朝刊=


視覚障害者のケア考える 都城で講演など

2016年07月18日 03時03分38秒 | 障害者の自立

 視覚障害者の生活の質の向上について考える「九州ロービジョンフォーラムin都城」(読売光と愛の事業団共催)が16日、都城市のウエルネス交流プラザで開かれた。主催する九州ロービジョンフォーラムの会長で北九州市立総合療育センターの高橋広・眼科部長による基調講演などがあり、約80人が聴講した。

 高橋会長は基調講演で、視力が低下したり、視野が狭くなったりした人たちのケアについて、「視覚障害者が持つ視機能を最大限に活用することが必要。寄り添ったり、手を引いたり、背中を押したりと障害の状況に応じたケアが求められる」とした。

 視覚障害を持つきょうだいを幼い頃からケアし、2人とも大学に進学したことなどを話し、「周囲が子供の能力を信じて教育し、支援することが必要」と強調した。

 また、宮田眼科病院(都城市)の宮田和典院長が特別講演を行い、感染症の水疱(すいほう)性角膜症などに対する、角膜移植による治療方法について紹介。角膜移植は拒絶反応や感染症予防が課題とされるが、最近は人工角膜移植が増えていると説明した。

 医療関係者らによるシンポジウムや、視覚障害者用福祉機器の展示も行われた。

講演する高橋会長 

講演する高橋会長

2016年07月17日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

障害問わないスポーツ「卓球バレー」 パラリンピックを前に注目

2016年07月18日 02時55分34秒 | 障害者の自立

 リオ五輪・パラリンピックの開幕が近づくにつれ、障害者スポーツに関心が高まっている。そんな中、障害の有無にかかわらずにできるスポーツ「卓球バレー」に打ち込む人たちが京都府福知山市内にいる。市身体障害者団体連合会所属のチーム「がんばろう会」(塩見弘会長)。障害者、健常者の垣根なく、みんなで盛り上がれることがうれしく、楽しいという。

 1チーム6人でいす(車いす可)に座って卓球台を囲み、小さな金属の重りを入れて転がりやすくしたピンポン玉を7センチ×30センチの板状のラケットを使って相手コートに3打以内で打ち返す。卓球とバレーボールを足して割ったような競技内容から卓球バレーと名付けられた。

 発祥の地は京都。40年ほど前に、車いすの子どもたちが通う京都市右京区の市立鳴滝養護学校(現総合支援学校)で、卓球台でピンポン玉を転がして遊んでいる様子を見た教諭たちがルールを作り大会を開いたことが始まり。その後、日本卓球バレー連盟が誕生するなど規模を拡大し、競技人口が広がっていった。



 がんばろう会は1985年ごろに発足。現在の会員は肢体、内部、聴覚の各障害者と健常者のボランティアで22人。毎週土曜日に内記二丁目の市総合福祉会館訓練室で練習している。合言葉は「障害の区別なく心を一つにプレー」。

■試合は本気 負けると悔しい■

 がんばろう会が出場する京都大会が毎年2、6、10月にある。試合に勝つ達成感は大きい。

 丹波大会では優勝常連のがんばろう会だが、京都大会での直近6年の最高成績は3位決定戦敗退。強豪ぞろいの京都市内チームの壁は高い。「1点差で負けたこともある。悔しい」とリベンジに燃える。

 反則は、1人がボールに連続して2回以上ふれるドリブル、タッチネット、コート上でボールがプレーヤーの体にあたるボディボールなどがある。
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 高さ6センチ弱のネットの下をくぐらせて強いボールを相手に打ち込むことが勝利の秘訣だが、これがなかなか難しい。力むとボールが浮いてネットに当たる。ネット際にいる相手前衛のブロックをかわしながら強打を放つ必要があり、コントロールも大切だ。

 実際にプレーをすると卓球台が目線の高さで水平に近くなり、ピンポン玉の体感速度は想像以上に速い。相手の玉を受ける機会が多い後衛4人のレシーバー(サーバー)が縁の下の力持ち。アタッカーが打ちやすいトスも重要になる。

 チーム6人で力を合わせて「ナイスブロック」「今のいいよ!」と、自然と掛け声が起こる。

■年齢?障害? 関係ないよ■

 会員たちの障害はそれぞれ違う。年齢も50歳代~80歳代とバラバラ。しかし、それがプレーに影響するということはあまり感じない。

 健常者会員は「障害のある人のほうがうまい」と目を丸くする。障害者会員は「京都市内には足でプレーする人がいる。その人に比べたら私たちなんかまだまだ」と奮い立つ。年齢や障害は関係ない。

 近隣の舞鶴市障害者卓球バレー同好会「ひまわりチーム」とは、交流大会を交互に主催して9年目の仲。今年はがんばろう会が当番になって5月に開いた。

 毎週土曜日の練習日。訓練室がにぎわう。大会には全員が参加できるように複数チームを出す。

 塩見会長は「試合で戦うだいご味はもちろんあるよ。でもね、みんなで楽しめる。やっぱりこれが一番なんだよね」と目を細める。会員たちも「その通り」と一様にうなずいた。


写真上=高さ6センチ弱のネットにひっかからないように鋭いアタック
写真下=転がりやすいようにピンポン玉の中に小さな金属の重りを入れる

両丹日日新聞  2016年7月16日のニュース


辻沙絵「運動機能障がい」カテゴリーで最も軽いT47

2016年07月18日 02時48分22秒 | 障害者の自立

 パラリンピックの陸上競技は100メートルやマラソン、走り幅跳びや砲丸投げなどの各種目に加え、視覚障がいや運動機能障がいなど障がいの程度によってT11〜T54まで細かくクラス分けされている。

 右肘から先がない辻は「運動機能障がい」のカテゴリーの中で「切断・機能障がい=立位」に当たり、T42〜47の6段階のうち最も軽いT47に属している。同じカテゴリーの中では数字が少ないほど障がいが重くなる。

 

パラリンピックの咲きにある夢を語る辻沙絵

スポーツニッポン   7月17日