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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

東京)壁登る、だれもが挑戦者 障害者と健常者が交流

2015年06月06日 01時26分00秒 | 障害者の自立

 毎月1回、月曜日の夜。新宿・高田馬場のクライミングジムで、目や耳が不自由な人たちが健常者と交流を温めている。

 全盲の男性が壁のホールド(人工の石)をなぞる。「結構いっぱいあるね」。周りの人たちから指示が飛ぶ。右、普通、1時半、やや近め、12時近め――。

 ホールドがある方向は時計の針の向きで伝える。距離は指先からひじまでが「普通」、それより近ければ「近く」、遠ければ「遠め」。しっかりつかめるホールドは「ガバ」、つるっとしているのは「スローパー」。もどかしく思ってもクライマーの体には触れない。それがルールだ。

 企画するのは武蔵野市のNPO法人「モンキーマジック」。代表の小林幸一郎さん(47)は視覚障害のあるフリークライマーで、昨年9月にスペインで開かれた世界選手権視覚障害の部で金メダルを獲得した。

 小林さんは28歳で進行性の網膜の病気を発症。不自由な生活の中で、16歳で始めたクライミングだけは違った。岩をつかむ感覚は悪くない。落ちても落ちても繰り返した。誰でも受け入れる気負わないスポーツ。2005年、モンキーマジックを立ち上げた。

 月曜夜のイベントは4年目に入った。毎月、45人の定員はいっぱいになる。小林さんたちスタッフのテーマは「クライミングの普及を通じ、どういう社会をつくりたいのか」だという。

 5月に初めて参加した健常者の男性会社員(52)は「(障害者に対し)これまで構えすぎていた。でも、肩が当たっても、ごめんで済む。声をかけてくれる。ユニバーサルな社会とは何かが分かった」。

 理学療法士の男性(42)の視力は矯正後で0・1。若い頃から視力が悪くなり続け、ショックを受けていた。職場の仲間は車の話ばかりで会話に入れない。だが、40歳を過ぎてクライミングに出会った。「やればやるだけ達成感がある。視覚障害でもできることはある」。交友関係が広がり、悲観的な感情も消えた。マラソンも始めた。

 全盲の志賀信明さん(56)と弱視の道子さん(56)夫妻は、埼玉県入間市の自宅から2時間近くかけて電車を乗り継ぎ、新宿に通う。「同じ課題をクリアするために同じ壁を登り切る」と信明さん。自宅2階の子ども部屋にクライミング用の壁までつくった。

 イベント会場は視覚障害者聴覚障害者が知り合う場にもなっている。耳が不自由な男性(50)は、これまで両者がコミュニケーションを取ることがなかったと話す。1対1での会話は難しいが、健常者が間に入れば成立する。「見えない人には難しいスポーツかと思ったが、楽しくやっている」と励まされるという。

 眼科医の大野建治さん(48)はイベントに参加して3年目。今年、視覚障害スポーツで視力や視野に応じてクラス分けをする国際資格をギリシャで取得した。「健常者が障害者を助けるのではなく、一緒に楽しむのがいい。障害は個性。どう生きているかということが大切」と話す。

写真・図版

小林幸一郎さん(左から2人目)

2015年6月5日   朝日新聞デジタル


第21回徳島障害者芸術祭 「エナジー2015」作品募集

2015年06月06日 01時22分47秒 | 障害者の自立

「第21回徳島障害者芸術祭 エナジー2015」を平成27年10月20日から25日まで、徳島市の県立近代美術館・21世紀館で開きます。力作をお寄せください。また、優秀作品は、年末に開催する「歳末チャリティー作品・色紙即売展」に出品する予定です。

◇応募資格 県内在住か県出身で、15歳(高校生)以上の障害者、またはそのグループ

◇作品の規格 <1>平面作品部門=絵画、アクリル、版画、写真、書など。壁面に展示できるもの<2>立体作品部門=彫塑、陶芸、七宝、木工、染色など。床・壁面、台上に展示できるもの。いずれもテーマは自由

◇出品手続き 原則として1人または1グループ1点。8月31日(必着)までに、所定の用紙で申し込むこと

◇搬入・搬出 出品者の責任で行ってください▽搬入=10月19日(月)午前9時半から午後1時までに県立近代美術館へ持ち込む▽搬出=25日(日)午後4時から5時までの間に持ち帰る(時間を厳守してください)

◇申し込み・問い合わせ 〒770-8572徳島新聞社会文化事業団<電088(655)7365>

※搬入・搬出作業や会場受付をするボランティアも同時に募集しています

公益財団法人徳島新聞 社会文化事業団    更新日時 : 2015年6月5日


障害者就職件数:過去最高 ハローワーク仲介、昨年度1042件 /愛媛

2015年06月06日 01時04分39秒 | 障害者の自立

 昨年度、県内の全8ハローワークが仲介した障害者の就職件数が前年度比10・6%(100件)増の1042件で過去最高を更新し、8年連続で前年度を上回ったことが愛媛労働局のまとめで分かった。同局職業対策課は「求職者が増え、企業の理解が進んできていることに加え、2013年4月の法定雇用率引き上げで受け入れ意識も高まっている」と要因を分析している。

  就職件数の障害種別の内訳は、精神障害者425件(前年度比18・4%、66件増)▽身体障害者349件(同4・8%、16件増)▽知的障害者228件(同10・7%、22件増)−−といずれも前年度より増加し、特に精神障害者が大幅に伸びた。

 新規求職申込件数は1816件で前年度比2・9%(51件)増。過去10年で見ると、件数はほぼ毎年増え続け、就職率は08年度が42・2%だったのに対し、昨年度は57・4%まで上がった。

 産業別では、医療・福祉が360件(構成比34・5%)で最多で、卸売・小売業140件(同13・4%)、製造業134件(同12・9%)、サービス業124件(同11・9%)などが続いた。職業別では、(1)運搬・清掃・包装等310件(同29・8%)(2)事務的208件(同20%)(3)サービス141件(同13・5%)(4)生産工程107件(同10・3%)(5)専門的・技術的105件(同10・1%)の順で、この5職業で全体の8割を超えた。

 一方、解雇数は8人で、障害者の大口雇用先企業の倒産が影響した前年度の77人から大幅に減少した。

毎日新聞 2015年06月04日 地方版