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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者65歳で要介護者 関係者に戸惑い

2012年12月24日 02時00分53秒 | 障害者の自立
 障害者が65歳を超えると障害者自立支援サービスより介護保険サービスを優先適用される現行制度に、関係者から戸惑いの声が上がっている。「障害者」から「要支援(介護)者」に枠組みが変わることで、受けられるサービスが半減したケースも。高齢者施設で障害の特性に合わせた支援ができるか、施設変更のストレスをどう軽減するかなど、課題は山積している。

 佐賀市の知的障害の女性(69)は10月、「要支援1」の判定を受け、介護保険制度の類似サービス利用に移行。13年間、障害者生活介護支援事業所に通ってきたが、市内の高齢者デイサービス施設に移ることになった。

 ただ、通所日数は週5日から3日に減少。両制度ともサービス利用料の1割を負担する仕組みは同じだが、低所得者などに対する減免措置の条件は介護保険制度の方が厳しく、利用日数は削られた。

 関係者はサービスの量だけでなく、質も下がりかねないと懸念する。女性はこれまで日常生活のサポートを受けるだけでなく、食事の配膳やトイレ掃除、機織りなどの軽作業にも取り組んできたが、現在はカラオケ、入浴など余暇活動がほとんど。女性が通っていた障害者支援事業所の施設長は「うちは就労支援施設ではないが、働く喜びを重視している。本人も生きがいを感じていたようだったのに」と残念がった。

 「介護保険優先」は入所施設などの一部を除き、65歳以上の障害者に適用される。佐賀市の高齢者福祉施設の担当者も、同様のケースを数多く見てきた。発達障害など環境の変化を嫌う傾向が強い人にとって利用施設が替わるストレスは重く、「数カ月かけて移行の準備しても負担感は大きい。言葉や行動で不満を訴えられず、自傷行為に至るケースもある。慣れ親しんだ環境に、そのまま居られる選択肢もあった方がいい」と要望する。

 厚労省は2007年に「介護保険サービスに加え、障害福祉サービス固有と認められる生活訓練、就労移行支援などは市町の判断で支給できる」と通知を出している。ただ、佐賀市の担当者は「国は判断を市町に丸投げするだけで、具体的な基準を示していない」と独自に判断する難しさを指摘する。

 障害者自立支援法は小泉政権下の06年に施行。全国の障害者が違憲訴訟を起こし、民主党政権が廃止と新法制定を約束して10年に和解した経緯がある。「介護保険優先」の廃止も合意文書に協議事項として盛り込まれたが、具体的な動きはなかった。政権を奪還した自民党の動向が注目される。

■制度は当事者本位で

 佐賀大学文化教育学部の松山郁夫准教授(社会福祉学)の話 障害者自立支援制度は介護保険をヒントにつくられ、国は両制度を統合する思惑を当初から持っていた。社会保障費削減が狙いだが、制度の狭間に置かれた当事者の生活の質は大きく低下している。知的障害者は余暇活動だけでは、健常者よりはるかに速いスピードで知的能力が失われる。作業学習を一生続けることが特性上、不可欠だ。こうした事実を障害者施設は体験的に知っており、支援の仕方を試行錯誤してきた。行政はもっと現場の声を聞き、高齢者のケアと根本的に違うことを理解すべきだ。来年4月に施行される障害者総合福祉法で、当事者本位に改善されるか注視している。



女性が熱心に取り組んでいた機織りの器具。今は高齢者施設でカラオケや入浴などを楽しんでいる=佐賀市の障害者福祉施設

佐賀新聞-2012年12月23日更新

3市の障害者事業所が合同即売会

2012年12月24日 01時54分39秒 | 障害者の自立

 東京都の調布、多摩、府中の3市の障害者福祉施設で作られた品を販売する1日限りの即売会「ほっとハート」が21日、新宿区の新宿駅西口イベントコーナーで開かれる。

 売られるのはクッキー、パウンドケーキ、パン、かりんとう、アイスクリームなどの食品から日用雑貨、木工品、クリスマスリース、バッグなどまで。各施設で普段販売している中から自慢の品を持ち寄る。売り上げは施設で働く障害者の工賃になる。午前10時~午後5時半。

 また、調布市福祉作業所等連絡会は市内の施設24団体36事業所の活動内容や製品について広く知ってもらうためのガイドブック「わくわ~く」を創刊した。公共機関や商店会、NPOなどに配り、障害者の仕事のニーズ拡大につなげたいという。

 
MSN産経ニュース-2012.12.20 19:34

障害者のためのファッション

2012年12月24日 01時48分35秒 | 障害者の自立
ショーに参加したモデル全員が、身体にハンディキャップを持つ人々のためのモデル学校を卒業している。この学校が開設されたのは今年4月。ロシアでこのような学校が設立されたのは初めてだ。

最初の入学試験は、春に行われた。学校でアートディレクターを務めるイリーナ・ドロホワさんによると、多くの生徒たちが学校で学んだ後、自信をつけ、中には就職先を見つけた学生たちもいるという。

8月には、2回目の入学試験が行われた。第1期生の経験から、教育プログラムに変更が加えられ、心理学、演技、ファッションショーに関する授業が増えた。また、著名なカメラマン、スタイリスト、メイクアップアーティスト、デザイナーが招かれ、修行期間が延長された。そして、学費は無料となった。

ノヴォシビルスクでは11月、ファッションウィークが開かれた。コンクール「特別ファッション-2012」が開催され、学生たちが参加した。これは、トムスクのモデルたちの卒業試験となった。コンクールが開催されるのは今回で2回目。1回目は、2011年に開かれた。今年のコンクールは、「ファッションデザイン」と「アクセサリーデザイン」の2部門で開催され、様々な地域からデザイナー10人が参加した。パーティードレス、サマードレス、「1930-1940年代のモノクロ映画をモチーフにした」帽子、冬のニット製品などが披露された。

デザイナーのエカテリーナ・ガイドゥクさんは、障害を持つ人たちのための洋服作りは、一般的な縫製とは異なると語っている。布や洋服のラインなどが特別なものとなる。デザイナーたちは、身体が不自由な方々の意見を取り入れながら、洋服をデザインした。例えば、車椅子を利用されている人のためには、タイヤで汚れないように、袖口が細くデザインされた。

ファッションショーに出演したモデルたちは、これまで身体に障害を抱える人たちのために特別につくられた洋服やアクセサリーを見たことがないと語っている。

コンクールの運営者とモデルたちは、近いうちにもトムスクに、障害を持つ人たちのためにつくられた洋服屋が誕生することに期待している。統計によると、ロシアでは人口の9パーセントに値する、およそ1700万人が、身体に障害を抱えている。


シベリアの町トムスクで、身体に障害を持つ人々のためのファッションやアクセサリーを紹介するショーが開かれた。このショーでモデルを務めたのは、およそ40人の障害を持つモデルたちだ。

VOR ロシアの声-23.12.2012, 12:18