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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

笑いのツボと涙腺を刺激されまくり!! 身体障害者と健常者の垣根を超えた映画

2012年09月01日 02時29分52秒 | 障害者の自立
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品を
ひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、フランスで2011年最大のヒット作となり、東京国際映画祭でもグランプリを受賞したヒューマンコメディ『最強のふたり』です。評判の良さは聞いていましたが、正直「これほどとは!」。記者は笑いのツボと涙腺を刺激されまくりでした。本作はユーモアが人の心を繋ぐことに加え、身体障害者と付き合うことの真実が描かれた映画でもあるのです。

事故で全身マヒに陥った大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、介護士の面接で一風変わった黒人青年ドリス(オマール・シー)に出逢います。最初から本音で接して来るドリスに興味を持ったフィリップは、彼を介護士として雇うことに。趣味もライフスタイルもまったく違う二人ですが、フィリップはドリスと出逢って、生きる喜びを見出していくのです。でも二人の付き合いに永遠はありませんでした……。

本作はエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュ(共同監督)が、2003年に見たドキュメンタリーを映画化したものです。全身麻痺のお金持ちのもとにやってきた粗野な若者ドリス。でもフィリップの顔色を伺い、腫れものに触るように接してきた周囲の誰よりも、ドリスはフィリップの心に近づきます。アートと言われる絵画を見て「鼻血じゃね?」と言い、フィリップのワガママな子供を本気でしかり飛ばし、ワゴン車の荷台にフィリップを車椅子ごと乗せてくれというスタッフに「そんな馬みて~なことできねえ」と高級車の助手席にフィリップを座らせるドリス。特別扱いされてきたフィリップと普通に接することで、フィリップは生活を楽しめるようになり、ドリスと丁々発止の会話をするようになり、何より笑顔が増えるのです。

かの「24時間テレビ」でさえ、ドリスみたいに健常者と障害者の垣根がもともとない人っていたかなと。みんな力になりたいとは思っているけど、どこか弱い人を助けたいという上から目線のスタンスだったのでは? と。それは自分にも言えること。それに気づかせてくれたドリスの人としての奥深さに感動してしまいました。

またドリスを演じたオマール・シーが素晴らしかったです。下品なジョークを言っても、彼はどこか品があり、深い人間性を感じさせるので、決して汚らしい言葉にならない。フィリップと一緒に笑い、なごやかな気持ちにさせてくれるのです。彼はこれから来ますよ~、ハリウッドも大注目だそうですが、それも納得。あの笑顔は忘れられません!

そしてドリスが最後にフィリップに準備したプレゼントがまた素晴らしくて。これが実話だなんて素敵すぎる!この映画を見た、ご本人さん二人、フィリップとアブデル(役名はドリス)。フィリップは「こんな状態になり何年も鏡を見るのをやめていたけど、久しぶりに自分の瞳を見たよ」と。その瞳には涙が光っていたそうです。そしてドリスことアブデルは「俺が黒人になっている!」と彼らしいジョークを監督に告げたそうです。フィリップ本人は監督に「コミカルに描いてほしい。ユーモアを含めてこそ真実に近づくのだから」と映画化前に伝えたそうですが、ユーモアで二人を繋ぎながら、本作は人と人との出逢いが幸福を招くこともしっかり描いています。ぜひ多くの人に見てほしい、チャーミングで感動的なフランス映画の傑作です。


公開直前☆最新シネマ批評]

Pouch[ポーチ] - 2012年8月31日

[パラリンピック開幕]もう一つの五輪楽しもう

2012年09月01日 02時27分11秒 | 障害者の自立
 障害者スポーツの祭典、第14回パラリンピック・ロンドン大会が29日(日本時間30日)開幕した。史上最多の166カ国・地域から約4300人の選手が出場する。4年に1度の大舞台で、それぞれが力を出し切ってほしい。

 大会は9月9日までの12日間、20競技503種目を行う。知的障害者クラスがシドニー大会以来12年ぶりに正式種目として加わった。

 パラリンピックの原点は、1948年にロンドン郊外の病院内で開かれた退役軍人の車いす患者16人が参加したアーチェリー大会だとされる。

 第2次世界大戦で負傷した脊髄損傷を受けた兵士の治療の一環でスポーツを取り入れていた。ロンドン五輪に合わせて開いた院内大会がのちの国際大会に発展し、60年のローマ大会は第1回パラリンピックとして位置づけられている。今大会は「発祥の地」での開催となる。

 4年に1度、オリンピック終了後に五輪開催都市で行われるのがパラリンピックだ。パラレル(もう一つ)とオリンピックを掛け合わせた造語で、文字通り「もう一つのオリンピック」である。

 今回、日本からは134人の選手が17競技に出場する。県内からは、北京大会で銀メダルを獲得した陸上の上与那原寛和さんと、アテネから3大会連続出場となるウィルチェアーラグビーの仲里進さんの2人が出場する。2選手とも「沖縄にメダルを持ち帰る」と意気込んでおり、日本代表としての誇りを胸に悔いのない試合をしてほしい。 

 日本は前回北京大会で金5、銀14、銅8の計27個のメダルを獲得した。その前のアテネ大会では金17個をはじめ計52個を量産した実績もある。今大会で日本選手団が掲げた「(北京大会の)メダル総数27個以上」を実現し、さらに上積みを目指してもらいたい。

 障害者スポーツは、競技レベルの向上もめざましく、五輪とパラリンピックの両方に出る選手もいる。両脚が義足のオスカー・ピストリウス選手(南アフリカ)は、五輪の陸上競技男子400メートルで準決勝に進んだ。卓球では前回の北京で両方に出場した選手がいた。

 また、陸上や競泳という競技に加え、車いすラグビーなどパラリンピック独自の競技もある。ゴールボールは、視覚障害者が鈴入りで音の出るボールを互いのゴールに投げ、得点を競う。大会は、なじみの薄い競技に触れ、障害者スポーツや選手らの置かれた環境を知る機会にもなろう。

 今大会の選手村宿舎はパラリンピック選手の使用を想定して建設されたのだという。大会運営は五輪と同じ組織委員会が担い、ほとんどの競技が同じ会場を使って行われる。また、今回初めて五輪とロゴマークが統一されるなど、五輪とパラリンピックの融合が格段に進んだ。

 開会式のテーマには「啓発」が掲げられ、障害者に対する認識の変革がアピールされた。「もう一つの五輪」の熱戦を楽しみながら、健常者と障害者の壁を取り払う「バリアフリー」、そして障害者への理解を深めていきたい。

沖縄タイムス - 2012年8月31日 09時29分

パラリンピック陸上・堀越選手 二度目の大舞台

2012年09月01日 02時24分15秒 | 障害者の自立
ロンドンパラリンピック陸上5000メートル(視覚障害)で、堀越信司ただし選手(24)(京都府京田辺市)が31日、4年前の北京大会に続き、2度目の大舞台に挑む。生後すぐ右目を失い、左目も弱視になったが、実業団チームの選手となり、健常者と肩を並べて練習に取り組んできた。「目が悪くても速く走れる姿を見せたい。そして、障害者と健常者の壁を打ち破りたい」。予選落ちだった北京の雪辱を誓う。

 生後40日目で右目の網膜に悪性腫瘍ができ、全摘出の手術を受けた。その後、左目も白内障になり、視力はわずか0・05で、虫眼鏡でかろうじて字が読める程度だ。

 長野市の小学校に通った6年間は、右目の義眼をからかわれ、いじめられたこともあった。そんな中、母親の倫世みちよさん(56)に北アルプスの山々へ度々連れられ、何度も転びながら自力で登った。「障害があっても、やればできるんだ」。山の頂上に立ったときの達成感が、泣いてばかりいた自分を前向きにしてくれた。

 小学校卒業後、東京の特別支援学校に。親元を離れ寮生活で自立心を培った。陸上との出会いはその頃。2000年のシドニー五輪100メートル走で圧勝し、金メダルを獲得したモーリス・グリーン選手(米国)に憧れ、すぐ走り始めた。

 高校1年の春、障害者を対象とした全国大会で優勝。タイムが伸びる喜びにやりがいを感じ、「自分の力を世界で試したい」という思いが芽生えた。福祉を学ぶために進学した大学には陸上部がなく、自ら創部して練習を続けた。陸上は、自らと向き合う機会をくれ、心を強くしてくれる。いつしか生きがいになっていた。

 実績を積み上げ、大学2年の時、夢に見た北京パラリンピックの5000メートルと1500メートルに出場した。決勝進出は十分可能だと思っていたが、どちらも予選落ち。「こんなにレベルが違うなんて」。悔しさはロンドンでぶつける、と誓った。

 大学卒業を控えた10年夏。大学院に進み、障害者スポーツを広めるための研究を続けようと考えていた時、実業団のNTT西日本から「所属選手にならないか」と誘われた。「研究は後からでもできる。健常者のトップ選手に交じって結果を出すことで、障害者への偏見をなくしていこう」。迷いはなかった。

 11年から同社陸上競技部に所属。午前中に関連会社で仕事をこなした後、健常者のチームメートとともに毎日25キロを走り込んできた。

 「厳しい日々だが、陸上に打ち込める環境にいられる自分は幸せ。ロンドンでいい走りを見せて、ハンディキャップを越えスポーツの感動を伝えたい」


パラリンピック陸上5000メートルでの雪辱を誓う堀越選手

(2012年8月31日 読売新聞)

坂出市、障害者雇用へ補助金

2012年09月01日 02時23分02秒 | 障害者の自立
 坂出市の綾宏市長は30日、障害者雇用を進めるため、企業や障害者向けの3種類の補助制度を設け、10月から運用を始める方針を明らかにした。市町が独自補助を用意するのは県内で初めてという。福祉のまちづくりを進める一環で、関連予算50万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を9月市議会に提出する。

 〈1〉市在住の障害者の職場実習を5日以上受け入れる企業に1人当たり2万円の奨励金を交付〈2〉就職が決まった原則30歳未満の障害者に3万6000円の支度金を支給〈3〉市内にある香川大付属特別支援学校高等部の生徒にマッサージ指圧師の国家試験やワープロ実務検定などの受験費用を全額補助――の3種類。記者会見した綾市長は「人数制限は設けない。気軽に利用してほしい」と話している。

 香川大付属特別支援学校は高等部を3月に卒業した就職希望者のうち8割が就職できなかったといい、関係者は「制度を活用し資格取得を進め、生徒の希望をかなえたい」と話していた。問い合わせは市ふくし課(0877・44・5007)。

(2012年8月31日 読売新聞)

あい仲間:外出行事で人生楽しく 松山・障害者支援施設「スマイル」 /愛媛

2012年09月01日 02時20分39秒 | 障害者の自立
 社会福祉法人「金亀会」が運営する障害者支援施設「スマイル」(松山市余戸南6)は、入所者、通所者が積極的に外出し、施設外の人々と交流することを目指す施設だ。現在の利用者計約110人のうち約80人が毎月のように外出行事を楽しんでいる。

 外出行事は毎月テーマを決めて、1カ月に十数回行う。例えば8月のテーマは「カフェに行こう」。各回5、6人の利用者が参加し、ストレッチャーや車椅子も使って喫茶店に行った。別の月には県立とべ動物園や、いちご狩りに出向いたことも。

 施設内には「俳句」「陶芸」「絵手紙」「カラオケ」など多種多様のサークルがあるが、文字通り施設の周辺を「散歩」するのが散歩サークルだ。同施設職員で介護福祉士の小西秀生さん(30)は「コンビニエンスストアに散歩に行った時には、職員にも、利用者にも発見があった」と振り返る。職員や健常者にとってはなじみ深いコンビニも、身体障害者20+件にとっては意外に縁遠いものだという。「障害者は乗用車に乗せてもらってコンビニを訪れても、駐車場で降車するのが面倒で、店内に入ることはあまりないのです」と小西さん。

毎日新聞 2012年08月31日 地方版