「功名が辻 1・2・3・4」司馬遼太郎著、読んでみました。
恥ずかしながら、実は「司馬遼太郎」を読むのは初めてでした。
今年になって「NHK大河ドラマ・功名が辻」の総集編を観て、かなり面白かったのが「縁」で読み始めてみました。
この「功名が辻」という作品は昭和38年(1963年)頃、地方紙数誌に連載されていた様ですが、文体や表現も今風で40年以上前に書かれた感じが全くしません。
司馬遼太郎さんの時代小説ってみんなこんなに読みやすく、古さを感じさせないんでしょうか。4巻あったんですが、夢中で読破してしまいました。
以前UPした「NHK大河ドラマ・功名が辻 総集編」で書いたとおり、レギュラー放送は観ていないので、詳しくは分からないのですが、 ドラマと小説では「一豊と千代の出会い」や「六平太の設定」など少々違っていたようです。
「信長」「秀吉」「家康」の三将軍に使え、50石から「功名」を求め「千代の機転」と「一豊の実直」さで土佐24万石の大名まで登りつめる。
数々の合戦での「活躍?」や「小りんとの不倫」、「黄金10両の馬」など色々なエピソードが次々と展開され楽しく読めた。
「千代」って本当に魅力的で賢い女性だったようですね、「秀吉」に迫られたり「六平太」に悪戯されるシーンはドラマに有ったんでしょうか?かなり面白かったです。
「土佐」の大名になった頃から「一豊」が変わって「やな人」になってゆく様は寂しかった。丁度、戦国時代の一番佳境の時期を描いていたので歴史の勉強にもなった。
「男を磨く旅」で訪れた事のある場所が多く登場したので臨場感を持ちながら興味深く読むことが出来た。正直、これから「司馬遼太郎」には「ずっぽり」はまって行きそうです。