「盾・シールド・SHIELD」村上龍著、読んでみました。
「村上龍」はいろんなタイプの作品を執筆しているが、これは「13歳のハローワーク:未読」と同じ系統なんだろうか?
何の情報もなく、図書館の予約で人気が有ったので借りてみたんだけど「大きい本: 26 x 19CM 」を図書館の人から手渡された時には少し「・・・・・?」でした。
本の大きさ、挿絵、字の大きさ等を鑑みると、やはり「お子様向け」なんでしょうね。読むのを止めようかとも思ったけど、貧乏性?なので「もったいない」から読んでみました。
読んだ感想としては正直「結構面白く読めた」。教訓的には「人間万事塞翁が馬」っぽいストーリーに、本当に「大切なもの」とは何かと言うエピソードを織り込み上手く仕上げている。
有りがちなストーリー展開だけど「コジマ」と「キジマ」の関係や過ごしてきた人生は十分にリアリティがあり大人の読み物としても楽しめた。
著者はおわりにで「・・・ただし、どのような盾を選ぶにしろ、それに依存するのは危険です。・・・自分はどんな盾を持っているのか、あるいは持とうとしているのか、読者のみなさんが考えるヒントをこの絵本で得ることが出来れば・・・」と締めくくっているが、その役割は十分果たしていると感じた。結構、気になるでしょう・・・・・。