猫は馬鹿か利口か分からない。
動物病院へ連れていく話をしていると、ちゃんと聞いていたように、机のかげに身を隠して出て来ない。
こちらの機嫌の悪いときは、近づかず、甘い顔をしていると嬉しそうに、髭のあたりでニマニマ笑いながら寄ってくる。
夜は抱いて寝てやり、かしづくように可愛がっているのに、家を離れたら、飼い主が分からなくなるのか、外で私を見かけてもそっぽを向く。
タマちゃん、と声をかけながら近寄ると、すばやく逃げ出す。
ばかあ~、と言ってやる。
ときどき、窓辺で思案顔でじっと外を見ているときがある。
何を考えているのかしらと思う。
一度猫の頭の中をのぞいてみたいという気がする。
言葉が喋れたら面白いだろうと思うが、喋れないから猫は可愛いのかもしれない。
夫がいない留守に長電話をしているとき、目を細めて横で寝ていた猫が、夫が帰宅したとき、がばっと起きて、ニャアニャア今日はばあさんが電話で、あんたの悪口を言っていたよ、などと言われたら困るのである。
何があっても、ニャアニャア、しか言わないから猫は可愛いのである。
動物病院へ連れていく話をしていると、ちゃんと聞いていたように、机のかげに身を隠して出て来ない。
こちらの機嫌の悪いときは、近づかず、甘い顔をしていると嬉しそうに、髭のあたりでニマニマ笑いながら寄ってくる。
夜は抱いて寝てやり、かしづくように可愛がっているのに、家を離れたら、飼い主が分からなくなるのか、外で私を見かけてもそっぽを向く。
タマちゃん、と声をかけながら近寄ると、すばやく逃げ出す。
ばかあ~、と言ってやる。
ときどき、窓辺で思案顔でじっと外を見ているときがある。
何を考えているのかしらと思う。
一度猫の頭の中をのぞいてみたいという気がする。
言葉が喋れたら面白いだろうと思うが、喋れないから猫は可愛いのかもしれない。
夫がいない留守に長電話をしているとき、目を細めて横で寝ていた猫が、夫が帰宅したとき、がばっと起きて、ニャアニャア今日はばあさんが電話で、あんたの悪口を言っていたよ、などと言われたら困るのである。
何があっても、ニャアニャア、しか言わないから猫は可愛いのである。