風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

泥棒

2010-06-10 10:50:35 | 時事
 不景気な時代だから、いずこも同じだろうが、風子ばあさんの住む町内でも泥棒が横行している。

 盗られたのを気づかぬうちに警察から連絡があり、いつも置く場所を探したらたしかに財布がなかったという人がいる。

 たまたまドジな泥棒で、捕まって、現場検証に連れて来られたそうである。
盗られた方が、はい、確かに私の財布です……、と言いながら、犯人が乗っている警察車両を覗こうとしたら、プライバシーに関わるので、見たらだめと叱られたそうである。

 別の知人は、一万円ほど入った財布をキッチンに置いて寝たら、朝、失くなっていたという。
ほかは荒らされた形跡がなくて、胸なでおろし、以来、寝る前には、いつも一万円入りの財布を目立つようにテーブル上に置いておくそうである。

 一万円はもったいないから、三千円ではどうだろうか、という人がいた。
 三千円では少なすぎて、ほかを物色されるだろうから、せめて五千円にしたらという人もいて、笑い話のようだが、ホントの話である。