グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

校正 漢字・てにをは だけじゃない

2022-05-19 10:53:51 | 小さな会社のひとりごと
東京港区の編集もできるデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
当社の「編集」という仕事の中には「校正」も含んでいます。そのせいでもないでしょうが、本や原稿を読んでいても誤植に気がつくことがあります。

最近勉強しているデザインの本には色についての章に残念な誤植がありました。
文章では「M:50、Y:100」と書かれているのに画像では「C:50、Y:100」になっている。これって全然違う色なんです。デザインの本で、ましてや色の章でこのミスはあり得ない!と思いました。
人間は間違えるものですが、次の版ではぜひ直していただきたいですし、正誤表を入れるなどの対応をお願いしたいです。


▲文章では「M:50、Y:100」なのに画像では「C:50、Y:100」。まるで違う色です。

ある原稿では、グラフで2.5%のところが説明文では25%になっている、円グラフの合計が100%になっていない、写真とキャプションの整合性がなく意味がわからない…などそもそも情報として間違っている箇所がいくつも見られました。

こういう間違いは、画像と文章、グラフと文章をきちんと見ながら校正しないとその部分だけを読んでいても気づきません。
校正は漢字の間違いや送りがなの揺れ、「てにをは」の間違いを見つけるだけではありません。それらの間違いは読者の方である程度脳内で補正して読んでくれるでしょうが、そもそもの情報が間違っていては伝えたいことも伝わりません。
画像やグラフ、文章との整合性もしっかり確認したいものです。

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グラフィックメイトでは社史・年史・記念誌ほか制作物についてのご相談を受け付けています。
オンライン相談は初回無料(30分程度)/メール相談無料。
まずはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

●こんなこともご相談にのります。
 社史年史ってそもそもどうやって進めれば良いかわからない
 ○周年までに制作したいけれど、間に合う?
 社員みんなで作る方法はある?
 社員はあまり関われないけどどこまでやってもらえる?
 社史年史の有効な使い方は?
 他社さんの見積額や進行について適切か知りたい
 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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異体字にご注意

2021-01-27 11:59:37 | DTP覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
「異体字」ってご存知ですか。読み方や使用方法などが同じでも字体の異なる文字のことです。

パンフレットや冊子に掲載する文字原稿は、お客様からテキストデータをいただき、それをデザインソフトで使用します。このときにごく稀ですが字が変わってしまうことがあります。
先日は「撰」という字の「巳」であるべきところが「己」になってしまっていました。このようなことは「異体字」のときに発生する症状のようで注意が必要です。



異体字を使う場合というのは「この字を使いたい、この字であるべき」ということが多いです。例えば商品名やお名前などですね。今回も「特撰」が商品名として使われていたので、「正字(標準的な字)でもOK」というわけにはいきません。

お名前の例としては
 斉藤、斎藤、齋藤…
 渡辺、渡邊、渡邉…
などがあります
微妙な違いは見逃しやすいし、商品名やお名前の間違いは失礼に当たるので十分気をつけようと思います。

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赤字は赤で!

2021-01-20 10:29:26 | 中小企業の広報誌制作
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
印刷物、特に冊子制作の場合、
  文字原稿や写真をレイアウト → お客様が確認
という流れになります。
レイアウトをすることで原稿のミスが発見されたり画像の位置やサイズを検討したりしやすくなります。それを見てお客様が修正指示を入れてフィードバック。いわゆる「赤字」をいただきます。

多くの場合文字は黒なので、修正指示はわかりやすいように赤で入れます。そのため「赤字」と呼ばれます。
実際には赤でなくても構いません。この「わかりやすいように」というのがポイントです。

現在制作している冊子は、お客様からのフィードバックが鉛筆で入っているのです。文字が黒のところに鉛筆書き、それがPDF画像で届きました。
消しゴムで消した跡なのかそれとも指示なのか分からない薄い書き込み、単なる確認済みと思われる「✔︎」マーク、内容検討中なのか「?」の書き込み。
修正箇所はどれなのかがとてもわかりにくいのです。

●見落とし、見間違いのないように指示はわかりやすい色で
●どのように直したいのかを明確に


正しい校正記号でなくって構いません。わかりやすい指示をすることは、良いものを遅延なく制作するポイントになります。

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掲載順にご注意!

2020-07-07 15:03:58 | 中小企業の広報誌制作
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
ある企業さんの社内報を制作しています。社内の異動があり、それを広報誌に掲載することになりました。
広報担当の方から原稿をいただき、それにそってレイアウト。途中経過はもちろいん、色校正も確認いただいて無事校了。がしかし、いざ印刷!というところでストップがかかりました。
「掲載する順序を変更せよ」ということなのです。

広報担当の方も、広報部の部長さんに確認したうえで校了したとのことですが、さらにその上の方から変更指示が出たのだそうです。
もちろん当社として修正はやぶさかではありませんが、印刷納期の問題もあります。印刷会社からは「いまストップをかけると納期は予定より大幅に遅れる」と返事があったそうで、修正せずに印刷することになりました。

お名前の間違いなどではなかったのでまだ良かったものの、企業や組織においては掲載順も重要ですね。ご発注の際には十分ご注意ください。



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「,」(コンマ)と「、」(テン)

2020-06-22 11:32:47 | 記念誌・年史のあれこれ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。当社ではデザインだけでなく冊子や書籍の編集もお手伝いすることが多々あります。
記念誌や年史、ときには広報誌でも、外部の方に寄稿をお願いすることがあります。寄稿いただいた文章は、基本的には執筆された方に文責がありますが、誤字脱字など修正させていただいたほうが良い場合もあります。しかし「あきらかな間違い」であればともかく、「何らかの意図があるかもしれない」という場合もあるので注意が必要です。

以前、ある団体さんの年史に寄稿いただいた文章で、読点に「,」(コンマ)を使われている方がいました。全体の統一を図りたいということで編集部の方が「、」(テン)にしたところ、【公文書表記の仕方に横書きは、「,」と「。」とするとなっている。】ということで「,」を使用すべしとお返事があったそうです。
最近、同じような寄稿文があったので、あらためて公文書表記の仕方について調べてみました。


▲コンマとテン。どちらを使いますか


「公用文作成の要領」は、昭和 27 年 に当時の内閣官房長官が通知したものだそうで、文化審議会国語分科会が見直しについて検討を行ってきたそうです。「今後、具体的な検討が必要と考えられる課題の一つとして挙げていたもの」とのことで、現時点では令和1年11月8日付けの【「公用文作成の要領」の見直しに関する国語課題小委員会の検討状況(案)】というのが最新のようです。(より新しい情報があれば教えてください!)
これはまだ「案」であり確定したものではないのでしょうが、これからの文章作成の参考になると思います。
この案では以下のような記載がありました。

ーー以下引用(p2 表記の実態を踏まえた対応)ーーーーー
現在行われている日本語表記の実態を踏まえた対応が必要である。 例えば、左横書きの公用文における読点には、「,」(コンマ)を用いることとされ てきたが、実際の社会生活においては、「、」(テン)が用いられることが多い。各府 省庁においても、一部を除いて「、」が用いられているという実態がある。国語分科 会は、今後、公用文での横書きの読点においても、原則としては「、」を用いること としてはどうかと考える。(ただし、これまでの経緯を踏まえ、必要に応じて「,」を 用いることもできるようにし、欧文等を含む場合を除き、一つの文書の中で、「、」と 「,」が混在しないよう留意する。)
ーー引用ここまでーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー以下引用(p21 Ⅱ-5 符号の使い方 (1)句読点や括弧の使い方)ーーーーー
句点には「。」読点には「、」を用いる。横書きでは、読点に「,」を用いてもよい
横書きの読点においては「、」と「,」とが混在しないように留意する。また、学術的・専門的に必 要な場合等を除いて、句点に「.」(ピリオド)は用いない。欧文では「,」と「.」を用いる。

ーー引用ここまでーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これを見る限り、最近では公文書においても「、」のほうが主流となりつつあるようです。
今回の寄稿文でも「,」を他の寄稿者とそろえて「、」にさせていただきたいとお願いすることになりましたが、さてお返事はいかに?

文章の書き方ひとつでも時代によって変わってくるんですね。
当社も過去の経験だけにとらわれず、世の中の変化にもアンテナをはって、アドバイスをしていきたいと思います。

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祝辞のお名前にご注意

2020-01-27 11:41:29 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
娘の高校のPTAで広報委員をしています。3学期発行の広報誌は、やはり卒業についての話題が主となります。校長先生やPTA関係など、さまざまな方からの御祝辞も掲載しますが、注意しなければいけないのは肩書きやお名前です。
学校の場合は4月以降に肩書きが変わることはまずありませんが、お名前の表記などは十分気をつける必要があります。たかはし先生のたかは「高」か「髙」か。わたなべ先生のなべは「邉」「邊」「辺」?
手書き原稿をいただいて入力するときはもちろん注意が必要ですが、データで原稿をいただいても、OSや使用ソフトのバージョンによっては文字化けすることもあります。

確認時にも注意が必要です。ひとりが何度も確認するだけでなく、別の人が確認することも重要です。特に担当者は頭のどこかで「これで正しいはず」と思いがちなので、別の人が学校発行の職員リストなどと照合してみましょう。
生徒たちには馴染みのある先生方。広報誌を制作する保護者として、間違いのない祝辞を掲載したいものです。







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PTA広報誌 こだわりもほどほどに

2019-06-27 11:52:33 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
娘の高校のPTA広報委員になって担当した、最初の広報誌がまもなく校了となります。
この間、運動会や球技大会などの大きなイベントがあり、取材や原稿作成に奔走していました。学年ごと、あるいは学年をまたぐ連絡や打ち合わせを通じて、高校のことをそれなりに把握できるようになったのは大きな収穫です。


中学でもPTA広報委員を経験しましたが、毎年引き継ぐ「制作方針」「編集方針」のようなものはなく、その年の広報委員たちがその年ごとに方針を考えて進めていました。一方、高校の広報委員会では「制作方針」「編集方針」がきちんと決まっていて、毎年引き継がれていました。今回私はデザイナーとしてではなく、あくまでも制作の立場で関わっているので、広報委員会の方針にそって制作をすすめデザイナーさんにお願いをすることになります。

日頃デザイナーの立場で原稿を受け取るときは、「あとから直さなくていいように、ちゃんと編集方針にそった原稿をいただきたい」と思っていましたが、これはなかなか難しいことだとあらためて実感しました。敬称の付け方、記名原稿の場合の取り扱い、全体を通しての表記の統一…。あとから修正しなくて済むよう、完璧な原稿をデザイナーさんに渡すぞ!という意気込みとは裏腹に、初稿を出してもらってから細かい直しがポロポロ出てきました。
きっと当社のクライアントさんたちも、できるだけ直しが無いように努力をしてくださっているんだな、と改めて思いました。

またPTA広報誌などの場合は「なんでもかんでも絶対に間違えてはいけない」と思う必要はない、むしろ思わない方がいい、ということも新たな発見でした。今回は「ドッチボールかドッジボールか」といったことが出ましたが、それこそどっちでも意味は伝わります(「朝日新聞の用語の手引」ではドッジボール)。スポーツ雑誌だったら競技名の表記間違いは問題かもしれませんが、PTA広報誌で表記が少々違っていてもどなたかを傷つけるわけでもなく、失礼にあたるわけでもありません。学校の発表と生徒の作ったプログラムが違っていたら「○○に準じました」ということで良いのでしょう。PTAなどはボランティアで参加しているのですから、こだわりすぎて参加している方々が不快な思いをすることがあってはいけませんね(自戒の念をこめて)。

こだわりもほどほどに。制作側の事情も理解しながら仕事も進めていきたいと思います。

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「あってはならないミス」を防ぐ

2019-06-17 11:19:56 | 記念誌・年史のあれこれ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
先日、『東京都のウェブサイトで、児童虐待防止を啓発するマスコットキャラクターの紹介文が「児童虐待推進キャラクター」と、「防止」の文字が誤って抜けていた』というニュースをやっていました。ご覧になった方もいらっしゃることでしょう。


▲「OSEKKAIくん」の紹介文部分の「防止」が抜けていた

「あってはならないミス」としてニュースで取り上げられていましたが、こういうミスは実は意外とあるものです。
今回ほどの大問題とまではいかないまでも、メインタイトルや重要人物の名前・肩書きなど「間違えてはいけない」ところの間違い。こういうミスは、校正する人が多い時ほど生じやすいように思います。「大事なところだからみんなが確認しているはず」「重要人物だから誰かがチェックしているはず」という気持ちを、無意識に持ってしまっているのではないでしょうか。

多くの人がチェックすることは校正の精度があがり間違いを見つけやすくなる一方、どこかで人任せになってしまうこともあります。人数が多いときは漫然とみなが同じように校正するのではなく、注力する点を分担するという方法もあります。例えば…
●原稿作成者や発行者として確認するチーム/元の原稿とのひき比べをするチーム/一般の読者・閲覧者の視点で見るチーム
●見出しを中心に確認するチーム/本文の誤字脱字を確認するチーム/内容の齟齬を確認するチーム

社史や年史などの場合は
●年号を確認するチーム/その時点での肩書きや人名を確認するチーム/本文と年表との整合性を確認するチーム

といった分担も有効です。
「チーム」の人数が多いとそれはまた「人任せ」が発生しかねないので、注力項目を細かく分けて一人一人の責任を明確にする、というのもポイントです。
一人一人が責任を持って校正し、「あってはならないミス」を防ぎましょう。

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御社の平成史とは

2019-02-26 15:39:05 | 記念誌・年史のあれこれ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
天皇陛下在位30年記念式典が2月24日に行われました。祝賀ムードとともに、終わりが近づいている『平成』について改めて思うことがありました。

『平成』にはさまざまなことがありました。もちろん30年もの時間なのですから、いろいろなことがあったのは当然です。いかにも紋切り型な表現と失笑される方もいらっしゃるのでは。ですが、それにしてもと思い返されます。やはり大学を卒業し就職して社会人として歩んできた期間が、そっくりそのまま入っているということが大きいのでしょう。

お恥ずかしいことですが、新人時代は未だバブル景気の余韻が残り、いかにものほほんとした新人でした。そんな私でも現場では独り立ちし、人に指導などをするようになる中で遭遇した阪神・淡路大震災や、安全神話の崩壊と取りざたされた大事件は、改めて社会と個人のつながりを考えさせられました。

その他にも、前代表の後を継いで直面したリーマン・ショックの影響を受けた日々や、子供が待つ家まで多くの人にもまれるようにして歩いて帰った3月11日の経験など今でも忘れることができません。
もちろん社会的な災害・事件とは関係なく、日々の仕事の中にあった達成や失敗も数限りがありません。特に経営者としての『平成』後半の経験は濃密だったと感じています。
とにもかくにも歩み続けて来られたと言うしかありませんが、この歩みは間違いなく『平成』という時代とともあったと言えると思います。新元号の時代を迎えても、この『平成』の経験を忘れずに歩み続けていこうと思います。

皆さまも、『平成』という時代の区切りを機会に、これまでの経験をこれからの時代に繋いでいく平成史をまとめてみませんか。
当社で社史制作のご相談をお受けする企業や団体の方は口を揃えて、その企業、団体が持つ創業の理念をこれからのメンバーに伝えていきたい、そのために社史を作りたいとおっしゃっています。
『平成』という時代の区切りは、御社の理念を改めてご確認され、これからへと伝えていくのに良い機会ではないでしょうか。

皆さまにとっての『平成』はどのような経験でしたか。
御社の平成史の制作を当社がお手伝いいたします。



御社の平成史とは。時代の区切りに伝えていきたいことは何でしょうか


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文字は色々。異体字にご注意

2018-04-20 11:19:24 | 中小企業の広報誌制作
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
4月も半ばを過ぎ、新入社員の方々も会社に慣れた頃でしょうか。先輩社員さんたちは、配属された新入社員さんのお名前を覚えたでしょうか。
社内報などでも新入社員の紹介をするところが多く、当社で制作させていただいてる社内報でも4月号や5月号で新入社員のお名前を掲載しています。

お名前には読み方は同じでも文字が違う、ということがよくあります。特に注意が必要なのは「異体字」の場合です。
社内報などの掲載原稿は、基本的にはWordなどのテキストデータでいただきますが、あとから修正指示が入ることが多いのはこの「異体字」。パソコンで入力するとつい一番最初に出てくるものを選んでしまったり、これまでに見たことのある字で入力してしまったりしがちですが、小さい文字では見逃してしまうようなわずかな差異があったりします。


同じ読み方でも文字は色々。名前は正しい文字で覚えて欲しいですね。

修正指示が入った場合は当社でテキスト入力して直すのですが、直したつもりがまた間違える、ということも起きかねません。
お名前の間違いはとても失礼だと思いますので、修正の場合はいつも以上に注意して対応します。
御社の新入社員さんのお名前を、文字も含めて早く覚えてあげてくださいね!





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不祥事も掲載

2018-02-23 14:45:13 | 記念誌・年史のあれこれ
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
某局の連続ドラマで、ドラマ中の企業が創業25周年にあたって社史の編纂をしています。前社長がどういう思いで会社を起こしたのか、どのように会社が成長してきたのか…等々をきちんと残しておこうというものです。
そして「いいことだけでなく失敗したことこそ残してください」という現社長の言葉がありました。「同じ失敗を繰り返さないために」と。
そうです。社史は良いことばかりを書くものではありません。失敗や困難をどう乗り越えてきたか。あるいはどうして乗り越えられなかったのか。それらを記録しておくことで、この先同じような場面に直面したときの手引きとなるのです。

いま制作をお手伝いしている法人さんは「不祥事も掲載する」と判断されました。
企業にとってはもみ消したい出来事であっても、二度と同じ間違いを繰り返さないためには新しいスタッフにも伝えていくことが不可欠、というお考えです。
社史や年史を単なる「記念品」にするのではなく、御社発展のための「財産」にしていきましょう。


社史や年史は御社の貴重な財産になり得ます





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表記もデザイン

2017-09-29 12:28:41 | 小さな会社のひとりごと
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
通勤途中に通る公園からは金木犀の香りがするようになりました。

当社では定期発行の会報誌や社内報を制作させていただいています。写真や文字原稿はクライアント様からご支給いただくのですが、複数の方が原稿を作成されるのか、表記にバラツキが見られる場合があります。「書き癖」ならぬ「(キーボードの)打ち癖」とでもいうのでしょうか。

よくあるのは「ください」と「下さい」、「いたします」「致します」、「お申し込み」「お申込み」「お申込」など。どれも間違いではないのですが、同じ冊子、あるいは同じページにいろいろな表記があるのは気になります。パソコンで原稿作成されることで、単純な変換ミスも見受けられます。そういう場合はできるだけ表記の統一や誤植の修正をさせていただいています。

難しいのは「かえる」。
「変える」「替える」「換える」「代える」。それぞれ使い方の区別があるのですが、「この文章ではどういう意味で使いたいんだろう?」と悩むこともしばしば。そんなときはこれを頼りにしています。


当社が利用している「朝日新聞の用語の手引」

当社が利用しているのは「朝日新聞の用語の手引」。他の新聞社からも同じような手引書が出ています。会社によって方針が異なる部分はありますが、ある基準をもって文章や表記を整えるには、どれか1冊を選んで使用するのが良いようです。

最近は「校閲ガール」なるドラマで「校閲」「校正」ということもだいぶ認知度をあげたようですが、やはりなかなか地味なオシゴト。でも統一された表記、誤植のない文章というのも「読みやすさ」「見た目の美しさ」につながると思うので、【用語の手引き】を傍らに今日もデザインいたします。





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印刷通販3 色にバラツキ

2015-12-03 15:29:17 | 印刷通販
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
印刷通販利用にあたって、デザイン会社としてもっとも困るのが「色にバラツキがでる」ことです。先日制作したパンフレットは、コストと納期を重視して印刷通販を利用することになりましたが、背景の色味がページごとに異なっていました。


ページごとに黄色の濃度にバラツキがあります

印刷物は、気温や湿度によって、あるいは刷る印刷機によっても色が変わってしまうことがあります。それでも普通の印刷会社さんでは、1つの印刷物は同時期に同じ機械で刷るのが基本ですから、冊子モノなどでページごとに色のバラツキが出ることは滅多にありません。仮にバラツキが出たとしても、試し刷りの段階でインクの盛り方などを調整し、色を合わせてくれています。
(印刷関係の方、間違いなどありましたらご教示ください。)

一方、通販印刷では複数の印刷物をまとめて刷ることでコストを下げています。A社から入稿されたチラシ、B社から入稿されたカタログ、C社から入稿されたパンフレット…などを、1つの紙にまとめて面付け(配置)して印刷します。また、提携している印刷会社の機械の空き状況によって印刷を振り分けることもあるそうです。そういった方法では、どれかを基準にして色を調整することなどできないのです。

通販印刷さんはコストを下げるためにさまざまな工夫をしているわけですから、利用する側が通販印刷の特性を把握して、上手に利用したいですね。

2017年5月追記:
印刷通販でも「カラーマッチング」など色をあわせるサービスのある会社さんもあります。「前回と同じ色で刷り増ししたい」「背景色を各ページ揃えたい」などの場合は、そういった会社を選ぶのもよいと思います。




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「見えにくい」をなくしたいグラフィックメイト


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