グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

小豆色とようかん色

2012-01-17 11:40:01 | 日本の色いろ
東京港区のデザイン会社・グラフィックメイト代表の大里早苗です。

親族が集まる機会がありました。お土産に餡もののお菓子を持参くださった方がいたのですが、子どもたちは「チョコレートじゃないの?」「クリームのお菓子がいい~」と見向きもしません。今は洋菓子が簡単に買えますものね。私もどちらかと言えば洋菓子のほうが好きですが、和菓子だってもちろんお断りなど致しませんよ(*^_^*)


▲ようかん色の和菓子

一口かじって「小豆色ってこんな色?」とふと疑問に。お菓子の材料としては「小豆」がメインで他には小麦粉、水飴、卵…などなど。でも小豆色ってもっと明るい茶色だよね?と思って調べてみると、確かにもっと明るめの茶色。ではこれは? ありました、ありました、もっと近い色が。「羊羹(ようかん)色」です。

 小豆色 #96514d
 羊羹色 #383c3c

小豆は煮ると黒ずみ空気に触れると赤みを増すのでお祝い事に使われ、染色などの流行色にもなったそうです。一方の羊羹色は、本来なら黒い色であるべき色が色あせ日に焼けて羊羹のような色になってしまった…という「落ちぶれた黒」を表しているとか。
小豆に手間ひまかけて作られた羊羹のほうが色のイメージとしては劣るなんて…。お茶をすすりながら羊羹色の和菓子をしみじみと眺めました。
参考:和色大辞典 http://www.colordic.org/w/
すぐわかる日本の伝統色(東京美術 福田邦夫:著)


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