先日、剣龍が2鉢も蘭国さんちに旅立ちましたので
ちょうどよく収まっていた枠にぽっかり穴が2つ空きました。
枠が空くと何となく落ち着かなくてほかの鉢を入れたりしましたが
どうもしっくりしません。
そこで思いついたのが伯青龍の株立ち。
ちょっと役不足でもこれを入れればよいのではと思い早速植え替えてみました。
半日仕事と思いきや2鉢を丁寧にばらし20鉢に分けたら日が暮れましたから
今の時期、株分けはやるもんじゃないですね。
それで取り出したのが上の画像ですがいつまで維持できるかといったところ。
ついでのもう1本。
これでも昔はちゃんとしていましたが今は風前の灯火です。
それでも枠の空いたところを埋めることができて
何とか落ち着きを取り戻しました。
そういえばスーパーじゃないほうの普通の剣龍はあれから1年と4か月。
上から4株目の木です。
今の所、元気さがあり覆輪も維持していて三光中斑剣龍と同じような風情ですが
出る仔はこんな感じになります。
紺中通しがありませんから次の葉はユウレイになってそれでアウトでしょう。
剣龍に株立ちが無いわけです。
というか増えないとなると現状維持か木勢を損じて枯れるかのどちらかですから
普通の剣龍でも数が少なく伯青龍からの出物を待つのみといった感じなのでしょう。
その点、三光中斑剣龍にはこんな小さなうちから紺中通しがあり
その後もしっかりと育ってくれます。
それにしてもこんな風にご紹介できるのも春に思い切って株分けしたればこそ。
素立ちの親木のアチコチから仔が出てきました。
花芽が付き難いこともありますし脛齧りから解放されたということもあるのでしょう。
親木の柄は良く出来た普通の剣龍と区別し難いのは確かですが
三光中斑剣龍は仔を出してみれば一目瞭然という木です。
それまでは果たしてどっちなんだろうということもあり得ますから
お手持ちの方は仔が出るまで楽しみに育てられてはいかがでしょう。
何も私のところだけの変化とは限りませんからね。
自分が気に入った蘭を大切に育てることが大切ですね。
価値は自分の中でつくるように育てたいと思いました。
その昔、30年以上前ですが剣龍が欲しくて伯青龍を集めていた時期がありました。
当時は伯青龍でも上柄は4,5万ぐらいしていたと思います。
ただ高い分、丁寧に育てられていて入手する喜び、満足感はありました。
今は確かに価格がリーズナブルな分、作りもリーズナブルですから伝わるものは何もないかもしれません。
丁寧に作りこまれた最上柄の伯青龍の株立ちを見たことのある方はたぶん少ないと思います。
富貴蘭の白斑に魅力を感じます。
貫雪、紀州白王、白珠などもありますが、白さでは、何が一番なのでしょう。
剣龍も魅力的です。オークションではとても手が出ませんでした…。
それに比べると伯青龍はリーズナブルみたいですね。やはり、そんなに違うものなのでしょうか?
もしよかったら、見解をお聞かせねがえればと思います。