富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
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霙雪

2017年06月02日 | 




なんて読むのかなと調べたら「みぞれゆき」だそうです。
買った記憶がありませんので交換会で何かについてきたんでしょう。
単品では値段が付かなかったのだと思います。

芸としては羅紗地っぽい葉に白虎、
白縞っぽいのは組織の濃淡のせいかもしれません。
そして泥軸青根。
全体的に中途半端な芸でさみしげな雰囲気です。

そういえば霙雪の降る頃はまだ体が寒さになじまず、
服は濡れるし冷たいしで良い所がありません。
そんな雰囲気から来たネーミングでしょうか。
将来、世に出ることがないとすればちょっとかわいそうかも。







それはともかく見ていただきたいのはミズゴケのほう。
木材腐朽菌が表面にまで浮き出ています。
生きている根は健全ですからただのカビではなさそう。







鉢の底も粉雪が付いたように真っ白です。

こんな風に菌はミズゴケやピートモス、枯れた根などを分解し
健全な根はその菌糸を取り込んで吸収、栄養源としています。
こうなれば他の腐敗菌などは取り付く島がありませんし
共存共栄、これ一鉢で自己完結していますから
時々水をやる程度で肥料や消毒などの手間もかかりません。
もちろん、中が空っぽになるまで植え替えの必要もありません。

と、いうように良いこと尽くめなのですが
ただこの木材腐朽菌は気まぐれな様でポツリポツリとしか発生しないようです。
でも、全鉢こうなったら壮観…というより相当気持ち悪いかも。
コメント (4)
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