monologue
夜明けに向けて
 




病院の患者の食事は毎食岩槻の給食センターで調理されたものだった。薄味でおいしくて全部平らげていた。
すると入院前の体重は70キロ足らずだったのに入院後半月ほどで80.5キロになった。足を折って動けないのに食べてばかりいると肥(ふと)る。それで妻が、ミュージシャンは太ってはいけないとダイエットのために炭水化物のごはんを半分にするようにかけあってくれて白米は130グラムになった。それがわたしには適量だったようで退院の頃には68キロほどに戻ったのである。
fumio

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