monologue
夜明けに向けて
 



金曜日の夜、テレビで映画「ナイトミュージアム」をやっていたのでロサンジェルスでよく行ったラブレア・タールピットにあるLAミュージアムを思い出した。近くに位置した英語学校のフィールド・トリップで見学してその感想を作文するというアサインメント(課題)が与えられたことがあったのだ。恐竜やマンモスなど絶滅した動物の骨格標本などとあたりのタールに足をとられて動けなくなった様々な動物が展示され、そして最古の女性のミイラのような姿が展示されていた。わたしはその女性を念入りに見つめ、学校に帰って以下のような意味の英作文を提出した。

 「ある日、戸外で気を失って長い年月のあと気が付くと毎日多くの人々の視線を浴びるスターとしての生活 が始まっていた。恥ずかしさ、誇らしさ、さまざまな複雑な思いを胸にかの女は今日も新たな好奇の視線を受け続けている。はたしてかの女は本当はなにを思っているのだろうか」

  現在、絶滅危惧種とされる多くの動物も絶滅してしまうと世界各地の博物館に展示されることになる。なるべくそうなる動物が増えないことを祈りたい。
fumio

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