monologue
夜明けに向けて
 



 
 ビートルズがアルバム「アビーロード」ピンク・フロイドが「狂気」をレコーディングした「アビー・ロード・スタジオ」のエンジニアにアラン・パーソンズという男がいた。かれはビートルズやピンク・フロイドの音作りを学びかれらが没にするアイデアをも自身の引き出しに収めていた。1970年にビートルズが解散して時が来て、1976年にかれアランもエリック・ウルフソンとプロジェクトを組んでアルバムを制作する時エンジニア時代の勉強が役立つことになった。ファースト・アルバムは『怪奇と幻想の物語~エドガー・アラン・ポーの世界』というオタク向けのような内容でグラミー賞にノミネートされたがその後プログレッシブ・ロックともポップロックともつかない独自の音楽世界を構築していった。それまでこの手の音楽はヒットパレードには上らなかったのだがどうしたわけか米国のトップ40ラジオ局で "TIME"が頻繁にかかりだした。わたしはサンタモニカ海岸で車のカーステレオをつけるとこの曲がかかりこういう雰囲気のある曲もヒットするようになったのかとうれしくなったものだった。そしてしばらくするとアメリカンコミックをヴィデオに使用したDon't Answer Me が大ヒットしてヒットパレードの常連のようになってしまった。ウイキペディアによれば相棒エリック・ウルフソン(Eric Wolfson)は2009年12月2日にガンで亡くなっている。64歳だった。すばらしい音楽の数々をありがとう。合掌…
fumio


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