monologue
夜明けに向けて
 



「愛なき世界」でヒットしたピーターとゴードンに I Go to Pieces というヒット曲がある。わたしは良い曲だと思ってアメリカでもよく弾き語りしていたのだがその作者に気をとめたことがなかった。

ある時、ラジオのジョッキーが I Go To Piecesはデル・シャノン(Del Shannon)の曲だという。そのかれが1990年2月8日、22口径ライフルにより56才で自殺したと言ったので驚いた。

 デル・シャノンといえば、わたしが洋楽に興味をもつすこし前のスターで、「悲しき街角 (RUNAWAY )」、「花咲く街角 (HATS OFF TO LARRY )」などがヒットして「街角男」と呼ばれた歌手である。先見性もあってビートルズが発売先契約問題で揉めているFROM ME TO YOU を歌ってヒットさせたこともあった。ブリティッシュ・インヴェィジョンの最中である1965年にはアメリカ勢として「太陽を探せ」KEEP SEARCHIN' のヒットを飛ばして立ち向かっていた。 時代を走るロック系歌手で大好きだった。歌手としてだけでなく作者としても立派なアーチストだったことを知って、自殺とはすごく惜しく残念な気がする。ミュージシャンには夭折の天才が多いので"I Go to Pieces" 「ぼくはばらばらになる」なんていわないで辛くとも落ち込んでも最後の1秒まで生ききってほしかった。多くの名曲ありがとう…デル。
fumio


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