monologue
夜明けに向けて
 





93/08/18 さて冥界の王は、青ざめた頬を光の方へ向けながら微笑み

**************************

「さて」というのはこれからなにかを始めようとするとき発する接頭辞としてつけてある。「青ざめる」は「蒼ざめる」とも書き、漢字表記は「青褪める」。意味は普通、人が病気や恐れなどのために血の気を失って、顔が青白くなることだが「冥界の王」がそんな状態になるとは考えられない。「冥界の王」とはいったいだれなのか。その特定をさせようと宇宙神霊は慎重にことばを選んでいる。「冥界の王」とは「青」すなわち月の主であり「蒼」クサカンムリに倉の「倉稲魂」であり、「褪めた」つまり示す偏が退いた、そんな存在なのだ。かれはしばらく退いていたがいよいよ「光」すなわち「日仮」の方へと「微(春日カスカ)笑み」行動を起こそうとしているのだ。そしてこの短いメッセージ中に「ホー」という音が三回「頬、方、微笑み」と隠してある。これは冥界で鳴く鳥の声を示唆しているのである。以前『炎で書いた物語』最終章7 の<究極的かごめ唄考> でその鳥「梟」について詳述しておいたので参照されたい。
結論としては「月の主」である「ツキヨミ」、「倉稲魂」、「春日」、「梟」のキーワードすべてが「冥界の王」の正体は「天照国照彦天火明奇甕玉饒速日尊(ニギハヤヒ)」であることをを指し示していたのであった。
fumio

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )