monologue
夜明けに向けて
 



 前々回の記事「岩戸開き」に音霊(オトダマ)逆転法という聞き慣れないことばが出てきて変に思われた方がいるようなので説明しておこう。それはわたしのサイトの
「葦原醜男は醜かったのか 」に詳述してあるのでその骨子を以下に述べておく。
******************************

 わが国の古代、天上と地上ではことばが逆になると信じられていた。
神とは火(カ)水(ミ)でカ→ミへと上(カミ)から下の人に伝える存在で人から神(上)へ伝えるには水(ミ)→火(カ)としなければならなかった。それで神に対してのことばは逆にして伝えた。

 しかし、それはただ逆にするのではなく音霊(オトダマ)を逆転したのだ。たとえば、カミを普通に逆にするとミカだがそれでは音霊的には逆転していない。音素をみるためにローマ字にするとmikaでテープレコーダーを逆回転して聴いてもkamiの逆には聞こえない。それではakimと聞こえてしまうのだ。そこで、「imak」と発音して初めて上の世界でkamiと聞こえるということになる。

 今度、さいたま市になった大宮の氷川神社はスサノオがイザナギの鼻から生まれたので高鼻町にあるがJRを越えたところに「大成」がある。この地名は一般にはオオナリと呼ばれている。ところが、この大成がスサノオの音霊を逆転した名前なのだ。スサノオは音霊的に逆転するとオノサスではなく、ローマ字にするとsusanooであるからこれを逆転するとoonasusとなる。すなわち、大成(おおなす)ということになる。それでスサノオはよく茄子と関係づけられるのだ。

 もうひとつ、例をあげて月讀の場合をみよう。ツキヨミはローマ字ではtukiyomiで逆にするとimoyikutとなる。それで昔は月見にニギハヤヒゆかりの稲を飾り、芋(imo)を供えたのだ。現代では稲は同じイネ科のススキに代わって、芋が団子に代わり、ニギハヤヒに捧げた元々の意味が不明になった。

 遠く、異朝に飛んで、エジプトでは、太陽神ラーの決して明かさない本名がエールなのだ。娘神しか知らないということになっているが、もうおわかりのようにこれはラーのRAを逆転したARをエールと読んだ名前である。月神のミューアも同じようにすれば本名がわかる。ミューアはMUAだから本名はAUMなのだ。これはいうまでもなく、(誕生、維持、破壊)のどこの世界でも最も大切な音霊である。日本の月神、ニギハヤヒが大物主(AUMの主)であることは当然といえる。
**********************************
ということなのだが、宇宙の秘密の暗号はアナグラムによって解かれることが多くこれは比較的簡単なアナグラムの方法のひとつといえるので活用していただきたい。
fumio


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )