12月21日(水)
妻が検査を受ける為に都内の病院へ行くと言う。暇を持て余す私も付添いという名目で一緒に出掛けた。検査が早々と午前中に終わったので、このまま我が家へ戻るのは勿体ないと、JR目黒駅から程近い東京都庭園美術館を見学した。
此処を訪れたのは庭園に興味があったからでは無く、単に新聞販売店からタダ券を貰っただけ理由だ。JR目黒駅から東へ広い通りを5分も歩くと、左前方に紅葉を交えた森林が見えてくる。それが東京都庭園美術館だった。中に入ると都心の喧騒が消え、別世界へ迷い込んだような静かな佇まい。昭和初期に建てられた本館は元皇族の朝香宮邸だった所でアールデコ様式を取り入れた当時としてはモダンで貴重な建物だ。
東京都庭園美術館本館入口
館内の各所を巡ると、贅を尽くした造りに当時の皇族の威光が垣間見える。脈々と続いた水呑百姓の末裔である私としては些か複雑な思いが交差する。
一階大広間
一階大食堂
2階妃殿下居室
新館は最近建てられたモダンな建物で展示コーナーや売店の他カフェもあり、そこの屋外テーブルでランチを食べたが、パリのカフェに居るような洒落た気分になった。(パリに行った事も無いくせによく言うよ。)
新館カフェ
雨後の竹の子のように高層ビルが次から次と聳え立つ都心にこんな懐古のロマン漂う一角があるとは、ウ~ン東京という街は奥が深い。