11月24日(月)
今日映画館へ行ってきたが観たいと思うものが無く、消極的選択で「紙と月」を観た。この映画は直木賞作家、角田光代さんの小説を映画化したもので最近演技派に変身した宮沢りえさんが注目されている。
宮沢りえ扮する主人公「梨花」は洒落た戸建の持家でエリートの夫と二人暮し、契約社員として勤める銀行で、ふとした事から顧客の金を横領し、その金を若い愛人男性に貢ぎ浪費する。やがて横領が発覚し梨花は銀行から逃亡するというようなあらすじだ。
映画の内容は、普通の女性がアッケなく人生の落伍者になってしまうという人間の心の脆さ弱さを表現したいのだと思うが、観ていてだんだんイライラしてきた。何であんな男に溺れるのか、金に困ってる訳でも無いのに何で安易に横領しちゃうのか、ストーリーがウジウジしていて鬱陶しい。
それに主演の宮沢りえさん、せっかくの美形なのに激ヤセで女性の色気を全然感じない。映画の中の濡れ場シーンも、色っぽさに欠けて痛々しく思える程、「りえさん演技力はそれ程無くてもいいから、もちっと色気を磨きなさいよ。観客(男)はその方が喜ぶんだから。」とアドバイスしたくなった。
こういう心の微妙な葛藤を描く映画が良いという人もいるのだろうけど、私的にはこの映画、スッキリ感が無くて楽しめなかった。小説で読めば、又違った感じになるのだろうが。やっぱり自分が観たいと思う映画じゃなくちゃだめだね。