離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

時期を待つ

2020-05-18 00:00:05 | 日記
先日も書いたのですが、
近しい人が亡くなったとき、
会社員なら数日の忌引き休暇はあるかもしれません。
最大でも1週間程度。

それが、親戚や祖父母くらいに離れると、もっと短い。
恋人との別れやペットとの別れでは、休暇なんてないかもしれない。

もちろん、離婚休暇があるなんてところはほとんどないでしょう。

社会は常に動いていて、世間は待ってはくれず、
どんなに疲れ果てても、どんなに心がついていかなくても、
その社会の流れに合わせるのは当人になってしまう。

それぞれの状況なんて考えていられないから、
だいたい〇〇日くらい休むよね。。。
それで、だいたい〇〇くらいしたら、元気になって、前向きになれるよね、という感じで、
個人の状況、悲しみとは無関係に枠にはめられて、それに合わせることを要求され、
できなければ・・・。

離婚は死別と違い、自己都合みたいに扱われて、同情はしてくれても
仕事ができなくても多少は大目に見てくれても、
それでもいつまでともいかない。
社会が離婚の本当の苦しみに背を向けて、芸能人の離婚もゴシップにして、
円満離婚を演じて、離婚によって苦しむ人やその不条理さを無視する。
そもそも、内面を出さない文化、表面的に繕う文化の日本では、
離婚の苦しみを語る人はほとんどいないから、知りようもない。
心的問題よりも、金銭面などの話ばかりしか出てこない。

だけど、心は何カ月、何年もの間、動きが止まり、誰にも相談できない苦しみを抱え、
時には調停や裁判などの長期戦を過ごしながら生活している。

たとえ今、あなたが動けなくても、何も考えることができなくても、
周囲の人が何と言おうとも、離婚という大きな経験は
誰しも、簡単に乗り越えてこられたものではない。

いつものコメント欄にも、長い間苦しんでいる方の声がある。
けしてあなただけが弱いのでも、特別におかしいのでもない。

だから、社会の流れや要望どおりに合わせることもできないし、必要もない。
あなたなりの時間で進めばいい。
もちろんいろいろな事情からそうもいかないことがあるのは知っているが、
それでも、心の持ちようとして、合わせなくてもいい、できなくてもいい
ゆっくりでもいい。
そんな風に思って過ごした方が気持ちが楽になるのではないだろうか。

そんな簡単に立ち直れるなら、そもそも大したことにはならない。
誰もが苦しむから、多くの人が長く苦悩している。

社会ではなく、世間でもなく、親でもなく、
あなたの時期がくるまで、自分なりでいい。
ゆっくりと、ゆっくりとで。

このブログも開設から3050日になった。
長い年月こそが、私の歩みであり、悩み、考え、修正し、前後しながら、
その過程にほかならない。
過去は変えられない、だから私も現在進行形であり、現在がどれだけ変化しても、
それは最後まで変わらない。
ゆっくりと歩み、一日一生の想いで歩んでいきたい。


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2020-05-18 18:42:34
いつも読ませてもらってます。ありがとうございます。辛いことはいつか忘れる。。でも、このことは子供が大きくなったら知って欲しいし、こんなふうになって欲しくない。離婚成立すれば、記録に残したい。その時の私の気持ちはどうだったのか、どれだけ嫁を思ってたのか、何をされても我慢し、復縁を考え、立ち止まる私を親族が背中を押してくれて、なんとか離婚まで進められたこと。追い詰められ、嫁を信じたくなり、何をされても、耐えて、気持ちが変わってくれることを離婚調停の最後のシーンでも思っていたこと。離婚成立すれば、気持ちを切り替えないといけないと思う。啓発セミナー、霊能者、私と縁を切るとの表現。人生の通過点と思うしかない。死ぬまで一緒とおもっていたけど。
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