離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

少しだけ上と横を向いて観る

2012-02-12 09:36:57 | 日記
死別や、離婚という

大きな喪失体験をすると

もうこの世の中を信じることができず、

自分がこれまで確証をもって生きてきた土台が崩れ、

暗闇のなかに独り取り残され、

街ゆく人たちも、テレビもニュースも

まるで無味乾燥した景色へと変わります。

これは本当に多くの方が経験していることですから

あなただけが特別ということでもありません。

何のために生きてきたのか、

何をめざしてきたのか

自分の生き方は間違いだったのか、

これからどう生きてよいかわからない

そこには、絶望という二文字があります。

そこから脱するには、

癒しと回復のプロセスが大事なのです。

前回に書いたように、

十分に悲しむというのもそのひとつ。

世間や、あなたの周囲の人は

早く立ち直りなさい!とか

もうあんな人、忘れてしまいなさい!とか

いつまで、メソメソしているのだ!とか言うかもしれませんが、

心理学的にいう、それは抑圧でしかありません。

健康的な、正しい癒しのプロセスではないのです。

十分に孤独、不安、寂しさ、悲しみを感じることは

これから生きていく上で大切なステップなのです。

ここでひとつだけ提案です。

きっと今のあなたは、顔は下を向き、肩は落ち、

猫背でしょんぼりしているかもしれません。

いや、横になってるしかできないのかもしれません。

少しだけ自分の周囲を見てみてください。

あなたが離婚する前後でも変わらないものはないでしょうか?

たとえば、やるべき仕事や趣味、

コンビニでもいいけど、お腹いっぱいにできる食糧

屋根のある部屋

あたたかい布団、風呂

あなたが大切にしてる小物、カバン、アクセサリー

あなたはすべてを失っているわけではないと気付くはず。

世の中には、震災ですべてを失ってしまった方、

病気で、今日一日を生き延びるために懸命な方、

この人生という航路で、

どう考えても不条理としか思えない状況に直面しても

生きることを精一杯している方々もたくさんいます。

同じ時代を生きている同志ともいえます。

だからといって、

あなたの、今の悲しみが和らぐわけではないですが、

自分の内面、状況にのみ注目しているあなたの心の目を

少しだけ、上や横に向けてみませんか?

私は離婚して辛い時期に、次の一年間、心理系のワークショップを

隙間なく予約しました。

いろんな勉強会に出ました。

これまで全く面識のない人たちと、強制的に触れるようにしたのです。

スポーツジムで、だらけた身体を絞り込みました。

自分へのご褒美に高価なパソコンを買いました。

それでも苦しみ、悲しい状況は、大きくは変化しませんでしたが、

悲しみだけの人生ではなくなりました。

今は、それだけでよいのです。

少しだけ、自分の状況、環境に風を通して、変化の空気を入れましょう。

今はわずかでも、それがいずれ再起への大切な風になりますから。
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