離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

相手の人生

2016-02-04 00:00:01 | 日記
別れた相手のことを想うと

いろいろな感情に苦しむと思います。

愛情、悲しみ、寂しさ、怒り、憎しみ、・・・

そして、

今ころ、相手はどのような生活をしているのか、

幸せなのか、苦しんでいるのか・・。

自分と離れた後、どのように過ごしているのだろうか・・・

思えば思うほどに、胸は苦しく、辛く、

やりきれない気持ちになるかもしれません。

さて、いつもお伝えしていますが、

あなたはあなたの人生に責任があります。

だから、あなたの人生はあなたにしか生きられません。

これは、かつてのパートナーにも言えることです。

パートナーもそうです。

一緒にいようが、別れようが、

変わりません。

私と一緒なら幸せだったのに・・・とか、

もし別れずに今一緒にいられたら・・・とか、

別れて良かったのだろうか。。。とか、

いろいろなことに想いをめぐらせるかもしれません。

でも、結局のところ、

最終判断は、その相手が自分で下したのです。

もちろん、別れはあなたから切り出したかもしれないし、

相手かもしれませんが、

結婚することは少なくともお互いの意思で決めたはずです。

だから結果はそれに付随することです。

結婚しなければ離婚はしないし、

お付き合いしなければ、別れもないのだから、

はじめの決断をした時点で、自分の判断なのです。

たしかにいろいろと想うところはあるのだけれども、

相手の人生の責任は相手にあるのであって、

あなたにはないのです。

あなたに自分の人生を生きる権利があると同時に

相手も同じ。

それが間違いであろうと、正しいとしても

すべての判断の責任と結果はその人が人生でとらなければなりません。

相手の人生をコントロールすることはできない。

どんなに相手を愛していても、大切にしていても、

心を傾けても、やはり相手の人生の主役にはなれません。

それは本来、一緒にパートナーとしていてもそうなのですが。

相手の人生は気になる。

大切な存在であればあるほどに、心配になる。

どうでもいいやと思えるくらいならいいかもしれない。

だが想いが残っている人には、やはり苦しい。

やはり一緒に居ればよかったのではないか。

そうすれば違ったのではないか。

それで本当に幸せになれるのだろうか。

でも、やっぱり相手の人生の主役は、相手である。自分ではない。

そして、あなたの人生はあなたが主役である。

以前にも書いたが、私は手帳にいつもはさんでいて、
読み返す言葉がある。
ゲシュタルト心理学の創始者 パールズの有名な詩がある。

フロイト、ユング、アドラー、ロジャース、エリス、ベックなどと並ぶ
現代カウンセリング療法における有名な人です。

はじめて読んだときは、なんと冷たい言葉だと感じて、
一瞬嫌いになりかけたのだが、
深く感じ、噛みしめれば、噛みしめるほどに
人生の真実を映し出していることに気づく。

そして、この言葉は、正面から、がっしりと受け止めたうえで
どう生きるのかを考えたときはじめて、
出会いと別れに意味があるのだと、感じられるのかもしれない。

そして、生きていく勇気をもらえるような気がする。

ネットで調べるといくつもの日本語訳がある。
私はこれがしっくりくる。
他にもニュアンスが違うものもあるから、自分なりのものを探してみてもいいかもしれません。

*****
「ゲシュタルトの祈り」 フレデリック パールズ

私は私のことをする
あなたはあなたのことをする

私が生きているのは
あなたの期待に応えるためではありません

あなたもまた、私の期待に応えるために
生きているのではありません

あなたはあなた、私は私

もし、私たちの心が通じ合わなくても、
それは仕方のないことです

そして、私たちの心が
たまたま触れ合うことがあれば
それは最高に素晴らしいことです。
*****


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2 コメント

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ありがとうございました (Unknown)
2016-02-04 23:29:21
いつも拝見しています。去年の今頃は離婚を前パートナーから言い渡され、新婚早々別居となり、悲しみと絶望の底で、こちらへ辿りつきました。
もうすぐ離婚から1年が経ちます。
今でもたまに、仕事が一段落したり、なにかの節目で彼と過ごした、キラキラした時間や、別居時の辛かった頃を思い出しますが
今回のお話を読み、思わず声を出して子供のように泣いてしまいました。

皆、私を励ましてくれましたが
でも何故か、私自身の心は晴れませんでした。
慰謝料を手にしても、なんとも言えない虚しさが残りました。

これでよかったのか、どこで間違えたのか、今頃はどこでどのように過ごしているのか、幸せなのか、私のようにたまに涙を流すことなんてあるんだろうか‥‥

まさに、私の心境は著者様の今回のお話そのものです。
そして、少しだけモヤモヤの正体がわかったように思います。

私が、幼かった。
彼が私にした仕打ちが酷いとしても、それもまた彼が選び、彼が自分自身の人生を生きるための選択だったのだと思いました。

私は、彼の人生の主人公になりたかった。
我が儘で、傲慢で、強引でした。
そして彼は彼で、優しくて弱い人でしたので、自分を抑制して、私を主役にしようと苦しんでいました。
私達のやり方は互いに幼く、稚拙で、無理がありました。

でも、精一杯、おもいっきり真面目に、不器用にやった結果でもあるんだとも思います。

とにかく私が彼という人を5年間愛していたことは確かで、
稚拙でしたが、それも私の人生の大切な一部なのだと、やっと今、少しだけ、思えるようになってきています。

もう2度と、同じことを繰り返したくありません。それは離婚、ということではなく、パートナーとの関わり方です。
次に大切な人と通じ合えたら、それは奇跡なんだということや、
私は私で、同じく相手には相手の人生があり、互いが責任を持って自分の一生を生きていくということを忘れずに、胸に刻んでいきたいと思います。
とても、心が軽くなりました。
明日もまた、笑顔で頑張れそうです。
ありがとうございました。
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Unknownさん (著者)
2016-02-08 19:55:22
Unknownさん

とても大切なお話を聴かせてくれて
ありがとうございます。
そして、真摯に向き合っていることが
伝わってきました。

どうしたら良かったのかなんて、
正解も不正解もないし、
そのときは、みんな全力です。
出会いも、結婚も別れも、
自分で精一杯したこと、

あなたの言葉を読んでいて、
幸せになれるはずだと信じています。

いつでもまたコメントしてくださいね。
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