我が家には座敷犬がいる。
そう、昔日本では家屋の中で飼う犬を座敷犬と称したんである。
彼の名前はLEON
ミニチュアダックスフンドの血統書付きの由緒正しきお方
我が家に来た時はこんな感じであった。
その彼も今や11歳、人間で云えば丁度私と同じくらいなんであろうか。
心臓疾患と椎間板ヘルニアの持病持ちなのだ。
月々の病院代もバカにならないのだが、
困るのが、仕事での泊まり。
例えばである。明日から佐世保地区の年金受給者を対象とした万年青会(おもとかい)の一泊旅行で天草方面へ
出発が朝の7時半と早いことから、今日からペットホテルへ預けなくてはならない。
帰りは6日の7時だということで、動物病院は閉まっていることから、迎えは何と7日の夕方ということに・・・・。
たった一泊二日の旅行なのに、彼は三泊四日のホテル住まいなのだ。
仕事だから仕方がなく送って行き、スタッフの方に手渡す時、一体どこから声を出しているのだろうかと思うくらいに哀しい声をあげた。
何ともいえない気分で、後を振り返らず、逃げるように動物病院を出た私なんである。
可哀想に・・・・・
三日間も独りぼっちなのか・・・・。
淋しがるだろな・・・。
そう思うと、自責の念に駆られてしまう。
そして帰り道は愛犬のことで頭が一杯になってしまった。
そのうちに、ハタと気がついた。
なんのかんのと云っているが・・・・・。
淋しがっているのは、なんのことはない、私だったのだ。
天草でレオンが喜ぶお土産があるだろうか・・・・。