風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

鴨の棲む池 (政党政治と地方選挙)

2010年01月18日 22時16分58秒 | 風竿日記

日本中のメディアが小沢一郎の資金管理団体陸山会の政治資金報告問題で検察と全面対決などと連日過剰報道の日々、野党は色めき立ち、政権奪回の好機とばかりに吠えまくっている。

どうも佐藤優・鈴木宗男ではないが、国策捜査の匂いがプンプンしているように思えてならない。

「国家の陰謀・・・外務省のラスプーチンといわれて」佐藤優著を読んでみると、時代の変革期には強引なでっち上げで、しかもメディアには国家権力がリークの大サービス付きで、捜査状況をそれとなく公表して、世論までも操作して味方につけ、一部の高級官僚の都合の良いように国の方向性をコントロールするというのである。

その事実が560日にも及ぶ拘留記の中に、ありのままに赤裸々に書かれているのである。

民主党が取り調べの完全録画記録化を推進していることへの鞘当なのか、官僚主導から政治主導への転換に対する反動なのか、今度の一連の小沢周辺の容疑者逮捕は異例の検察側の行動に驚かされるものだ。

私たちはメディア報道に躍らされることなく、冷静に事態の成り行きと真実を見極めなくてはならないと思う。

 

日本の政党政治は激しい中傷合戦の連鎖であり、時には子供じみた喧嘩の様相を呈する。

どうしてたまには相手の政党のいいところを誉めようとしないのだろうか・・・・。日曜討論もサンデープロジェクトも露骨な相手政党の中傷合戦に終始している。日本は儒教思想の国、相手のことを慮る素養が政治家にもあって良い筈だ。

真の政策論争とはちょっと違うバイって思っているのは私だけだろうか・・・。

田中正造のような死んだ時にはズタ袋の中に聖書と石ころしか入ってなかったという、まったく私利私欲のない、優しい政治家が居てもいいと思う。

そしてまた統一地方選挙が近づいてきた。小さな町で仕事をしている私は、どちらも知っている。懇意にさせて貰っている。

町中がこんな人ばかりで溢れているのだろう。

武雄市長のブログのコメントに、私設応援団さんが投稿しておられたのだが、「互いの陣営にエールを贈るくらいに清々しい選挙を堂々と戦って貰いたい。町を二分するような政争はもう二度と嫌です・・・。」と書いてあった。そう、その通りなんである。

選挙は民主主義国家だから我々の声の代弁者・代表者を選択する、当然の社会的ルールであり、それはそれで大いに結構なのであるが、地方都市の選挙とは、後にしこりを残すことも多く、泥仕合だけはして貰いたくはないものである。

それでなくても、タダでさえマンパワーが少ない地方都市にあって、町を二分することにより、貴重なマンパワーも分断されるようなことがあってはならない。

それは武雄市の発展を阻害し、実に人材の浪費をするものでしかない。

選挙が終わったらスカーッとラグビーと同じでノーサイドとなれば良い。

勝った方は相手の陣営の検討を称え、今後の協力をお願いにと挨拶に行くくらいに謙虚になればいい。

負けた方も、自分の力及ばずをあっさり認めて勝者の手を上げてやる位の潔いパフォーマンスがあってもいい。

もう役場派も温泉派もない。市長派も反市長派もない。ひいては与党も野党もない。しかし皆が真剣に未来のことを、武雄百年の計を考えている。

そんな武雄になってもらいたい。

再び手を携えて、武雄の発展のために一丸となって頑張る町に今こそしなくてはならないと思うのは、私だけではなかろう。少なくとも4年前の正月、石井先生は私にそう仰いました。「武雄ば一つにせんばいかん・・・。」と

武雄カントリークラブの小さな池に寄り添って暮らす7羽の鴨達ですら、厳しい雪の中を、寒風吹きすさぶ夜をも、仲良く助け合って暮らしているのだから。