リニュウアル二合半

おかみのかわらばんをお知らせします。

うれしいプレゼント

2012-07-04 08:00:23 | Weblog
ゆうべ、店開きの時間が近づいてきたので、
さあ、着替えを、と、思っていたところに、
ちょっと早めのお客様が、
のれんをくぐっていらっしゃいました。
美恵子ちゃんでした。
当店で、最高齢のお客様です。
85歳になられます。
とても、お年には見えず、
足がちょっとだけお悪いのですが、
あとは、美しくて、
品が良くて、明るくて、
ビールの飲みっぷりもすばらしくかっこいいし、
もちろん、食べっぷりも。
そんな彼女が、
雨が降り出したのに、
ちょっと思い荷物を持って、
訪れて下さったのです。
その荷物は、と、言うと、
着物であります。
昔、大枚をはたいて誂えた、
つ、む、ぎ、であります。
大島と六日町の紬を2枚と、
名古屋帯、水色の帯〆でした。
ご本人にとって、
とても大事な物なのに、
今着てくれる女将に、と、持って来て下さったのです。
もし、万が一、
自分に何かあった時、
この着物は、二束三文で、どこに行くか解らず、
それなら、
今、その和服に、再び命を、
と、思われたそうです。
1度しか手を通しておらず、
手入れの行き届いた、
品のある素敵なお着物でした。
この好意を有り難くお受けしました。

コメント
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