21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

貧乏人はどうすりゃいいんだ~

2011年05月05日 21時38分04秒 | Weblog
日本経済新聞のonline版で、「20代から始めて老後までに1億円貯める方法」的なのがあった。

コツコツ貯める。
と言うことで、いきなり「月給の15~20%、毎月5万円を貯蓄に回してください」と書いてあった。

えっ????
「5万円で月給の15~20%」と言うことは、月給は25万円~34万円?

「20代から始める」って書いてありますけど?? 新卒の月給が25万円ですか?
やっぱり、日本経済新聞を読んでいるような人は、特権階級で超エリートなんですかね・・・。

1年で考えると、
5万円x12カ月=60万円
60万円が年収の15~20%と考えると、年収は300万円~400万円。
完全に住んでいる世界が違う。

貧乏人が、日本経済新聞を読もうとしたのが間違っておりました。。。泣





月給が残業代・交通費込みで約22万円。
所得税、住民税、社会保障費(年金・医療保険料)が引かれて、定期を買い、家賃を支払うと残りが約10万円
ガス代・電気代に上下水道代を支払い、残るのが約8万円。

毎日の長時間労働で疲れ果てて自炊する体力が残っていないので、
3食はコンビニ弁当。500円x3食x25日で、3万7500円。たまに、ストレス発散に缶チューハイ(88円)を買ったり、おつまみを買ったりして、約4万円の出費。

残りは4万円。(すでに5万円を割り込んでる。笑)

たまにはスーツも買い替えたいし、靴は毎日すり減るから、買い替えないわけにはいかない。
映画を見るのは我慢するとして、漫画や本は読みたい。 テレビは見たいが、嗚呼、NHKの受信料がキツい。
ゲーム、カラオケは我慢するか。

自動車を買うような資金はないけれども、買ってしまったら自動車「保険料」とか「車検」で更に大量出血につながる。自動車を買うのは、諦めよう。保険料が払えなくなる気がするから、懸賞で自動車が当選したとしても、受け取りを拒否しよう!

外食を最後にしたのは、いつだろう? って、「マック」は高いけど、「すき屋」ぐらいなら行けるか?

日本経済新聞の購読料(月々3500円前後)なんて、最初から無理です。笑



休みがなくて、旅行に全く行けない。と言うのが、せめてもの救いだね。金が出ていかずに済む。笑
休みがあっても仕事の疲れが取れなくて、家から一歩も出ないし。


必要になったら、使うことを前提に、毎月3万円を貯金に回そう。
それで年間36万円(目標値60万円の60%)
つまり、可処分所得は月々1万円。私服はそうそう買い替えられないな・・・。
もっと積極的にguを頼ろう。

携帯電話は解約するか? って仕事が出来なくなるか・・・。

と言うか、おそらく年間30万円の貯蓄が限界な気がする。。。
年間6万円(1日170円)ぐらいは無駄遣いしたい。たまには付き合いで飲みに行く必要もあるだろうし。





日本経済新聞のonline版によると、この30万円を効率的に運用すると老後までに1億円になるらしい。
って、年間30万円の貯金の全額を投資に回したら、病気になっても病院に行けずに死ぬやん!

まぁ、「焼肉」なんて食べに行ける資金がないので、食中毒で通院する心配はないと思いますが・・・。

1億円貯めることは諦めて、生命保険とかに入った方が利口かな?
とは言え、結婚する予定とかはないし。結婚するとしても「披露宴」とかの資金はナイな。「結婚指輪」の資金さえないな。毎月3万円を貯金するとしたら、「ご祝儀」なんて払えないので、結婚式には招待しないでください。笑


月々3万円貯金は諦めるのが、賢いか・・・。「将来のために貯金する」って、生活費を削り過ぎたら、将来になる前に死ぬ。過労死する。(すでに、無駄な体力を使わないように、自炊をしていないけど。笑)

更に日本経済新聞のコラムを読んでいたら、「半年分の生活費120万円を目標に貯めよう」ってあった。
半年分の「生活費」が120万円? こっちは、半年分の「収入」の時点で132万円ですけど?

「生活費」が120万円とは、贅沢な・・・。

132万円から、半年分の住民税、国民保険料、国民医療保険料を支払ったら、120万円は残らないよ。泣

しかも、「30歳のときまでには、年収分500万円を貯めるのを目標にしましょう」って・・・。

日本経済新聞を読むような人は、30歳で年収500万円ですか?
統計上は、「30代・日本人男性」の平均年収は250万円ですけど? 
2倍ですね。

とは言え、最初の文章から推測するに、
新卒の時点で月給25万円~30万円の人を対象に日本経済新聞は発行されているわけだから、当然か。

日本経済新聞を読んでいる「から」成功する。ってわけではなく。
成功している「から」日本経済新聞を読んでいる。わけですね。











「以上の例はモデルケースであり、私の現実の収支ではありません。笑」




貧乏人はどうすればよいのだろうね?
日本経済新聞のonline版なんて見た私が間違っていたよ・・・。

中国は消滅する。

2011年05月05日 13時44分11秒 | Weblog
中国が「次世代のスーパーパワー」になる、っての楽観的過ぎる。

とは言え、私の計算では、
・中国では住宅バブルは起きていない。価格の短期的な調整は起きるかもしれないが、世帯数の絶対値に対して、物件数は多くない。供給過剰ではないからバブルではない。
・資源価格の高騰も大した障害にはならない。中国の生産性は資源価格の高騰の影響を受けるほど低くない。しかも、これからも生産性が上昇する潜在力がある。
・「一人っ子政策」の影響で2015年には、労働人口が減少に転じる。と予測されているが、問題ない。農村からさらに人を集めて、都市人口率を高めれば、全体の労働人口は減っても、労働生産性を高めて、経済力を伸ばすことが出来る。中国には零細農家が多すぎる。農家の最低耕作面積を250haにして、農業を続ける人だけを選び、補助金で規模の拡大を支援していくべきだ。
・「一人っ子政策」の影響で、高齢化の問題が進むだろう。それでも、日本と違い、中国には社会福祉政策が存在しない。高齢者のために国が医療費や生活費を支給することはないので、高齢化の影響で中国政府の財政が悪化する可能性はナイ。




「中国が消滅する」と考える理由は、少子化が更に進むだろうから。対策を取らないと「中国人」ってのが地上から消滅する。

「一人っ子政策」の影響で、中国の合計特殊出生率は1.3前後まで下がっている。かなり低い。しかし、この値は更に0.6前後まで下がるだろう。

男女比が1:1の国(フランス、日本やアメリカ等、普通の国)では、合計特殊出生率が2.02あれば人口が維持できる、と言われている。人口の半分を占める女性が、平均2人+αの子供を産めば、病気とかで数人が幼逝しても、人口が維持できる。簡単な話だ。

しかし、中国の場合「一人っ子政策」の影響で、人口の男女比が崩れている。男性の方が社会的に恵まれているために、親が「男の子が生まれるように」と努力した結果だ。男女比が3:1ぐらいにまで崩れている。人口を維持するためには、合計特殊出生率を4.04まで上げないといけない。(四人に1人の女性が、4人+αの子供を産む必要がある)

専業主婦でも4人の子供を産み育てようと思ったら、かなり大変だ。

しかし、中国では日本以上に「女性の社会進出」が進んでおり、キャリアウーマンが増えている。
しかも、高学歴化が進んでいる。

男性が大学から大学院へ進み、就職して安定して食べていけるようになるのは(22歳で大卒+26歳で大学院修了+3年の実務経験)、30歳前になる。30歳前で4人の子供を育てられるだけの経済的余裕を確保できるか?
結婚・子育ては、35歳前後になるだろう。

仮に35歳で4人目の子供を持ったとして、その子供が大学院を修了して、経済的な支援を必要としなくなるのは26年後。61歳だ。親が直接的に子供を支援しない(仕送りしない)場合、子供は奨学金、もしくは公的援助に頼ることになる。この公的援助・奨学金の原資は、親が支払う「税金」の場合が多い。このため、親は何らかの形で、子供を経済的に支援することになる。

自分の老後の資金が準備できるようになるのが61歳以降である。実際に引退できるのは何歳だ?
年金の積み立てをしながら、4人の子供の生活費・学費を捻出するのは不可能である。

女性の場合はどうなる? 考えたくもない。4人の子供を産み育てるためには、若い間に結婚する必要がある。が現実的には難しいだろう。


現実には、結婚・出産の適齢期の女性が都市部の工業地帯に出稼ぎにでており、工場の寮で集団生活をしている。
結婚・出産した後で、子供を農村の実家に残したまま都市部に出稼ぎに来ていた女性が多かった1990年代とは違う。
2010年代の工場では、地方で高校を卒業した女性が低賃金で長時間労働をしている。賃金が安いために、子育てのための貯金はないし、結婚する計画もない。それどころか、長時間労働で「出合い」もない。毎日の生活が工場と寮との往復だけで終わってしまう。地元の農村に帰れば「見合い」が出来るかもしれないが、華やかな都市生活への憧れがあり、ド田舎には帰りたくない。結婚を考えると言っても、都市の工場労働者の男性は現金収入があっても物価が高いために生活が出来ない。農村の農家の男性には現金収入がない。

香港や上海、北京でキャリアウーマンをしている華やかな女性は考えないとする。どうせ絶対数はそんなに多くないし。

10代の後半から20代の前半で、低賃金で工場で働いている女性、もしくは潜在的な結婚相手と考えられる男性を考える。彼らが、30代の前半までに必要な資金を貯め、夫婦で住める(彼らの貯金で買える)住居を見つけ、子供を持てるようになるのか? 疑問だ。

統計上は、彼らは「まだ出産していない」としても数字に表れない。なぜなら、今までも妊婦さんの中心は20代の後半よりだったから。しかし、彼らが30代の前半に差し掛かる2025年前後に向けて、合計特殊出生率は下降線を描くだろう。何も対策が取られなければ、0.6前後ぐらいまでは下がるかもしれない。



中国は人口が維持出来なくなり、消滅するでしょう。
それを防ぐためには、過剰に女性への生活支援をし、子育てに必要な経済的援助を提供する必要がある。

もしくは、人口を維持するためには移民を集める必要がある。
世界中には華僑・華人が散らばっている。
とりあえずは、彼らが中国に戻りやすいように政策を変更していくべき。ですかね?

「経済学」原理主義

2011年05月05日 13時20分19秒 | Weblog
旧約聖書に「神の王国」ってのが出てくる。(旧約聖書は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教・・・の聖典)

この世の中は「善」と「悪」の戦場で、「善」が「悪」を倒すと「神の王国」が現れて世界は平和になり、全ての不条理が消滅するのだ。

って話。


キリスト教原理主義者は、この「神の王国」を信じていて、キリスト教の教えに反することをしている人(彼らにとっての悪人)がいなくなれば、世界は平和になると信じている。それで、狂信的に「中絶反対」だとか「同性婚反対」とかを叫んでいる。

イスラム教原理主義者も、この「神の王国」を信じていて、異教徒(彼らにとっての悪人)がいなくなれば、世界は平和になると信じている。それで、テロとか起こしている。



経済学は、キリスト教系の社会で発展してきた。だから、この「神の王国」を信じている経済学原理主義者ってのがいる。彼らは、「市場は完璧だ」と信じている。バブルや恐慌が起きたり、貧富の格差が拡大したり、貧困の問題が起きるのは、「人の手」が市場に介入するためだと信じている。この「人の手」ってのが、経済学原理主義者にとっての「悪人」。

「人の手」が市場から排除され(「悪」が倒され)、「神の見えざる手」だけが市場を動かすようになると、「神の王国」が現れ、世界輪平和になる(バブルや恐慌は起きなくなり、貧困の問題もなくなる)と信じている。



一言で言うと、「バカじゃないの?」って話だけど、結構信じている人が多い。
ガソリン価格が上昇しても備蓄を放出しようとしない日本政府や、為替の急激な変動を受けても市場介入を実施しない日本銀行は、その最たるものと言える。


「現実」に「現場」で「現物」を取引している人は、市場は「人の手」で動いているのであり、「神の見えざる手」は存在しないことを知っている。教室で経済学を教科書から学んだ人は、市場価格は「神の見えざる手」が決めており、「神の王国」は存在すると信じている。



近所にあるコンビニでも、スーパーでも、八百屋さんでも、ユニクロでも良い。ちょっと出かけて商品を手にとって見て欲しい。そして、店員さんに「この値段は誰が決めたの?」って聞いて欲しい。チェーン店なら「本社・本部です」って答えるし、個人商店なら「店長・私です」って答えると思う。

「神の見えざる手」で決まりました。って言う人はいない。

株価や為替価格も同じ。買い手・売り手の誰か(個人)が決めているのであって、「神の見えざる手」で決まっている価格はナイ。

国土交通省へのイヤガラセ

2011年05月05日 09時09分26秒 | Weblog
国土交通省が、津波の被災地で高さ2mの臨時の堤防を建設し始めました。


東日本大震災の教訓の一つは、「堤防では津波は防げない」ってことだったと思っていたのに。

1200億円かけた「スーパー防潮堤」でさえ津波を防げなかったのに、高さ2mの堤防に何が出来るんだ?


「国家公務員は、何も学ばないんだな」
と思います。




某・新聞社の編集担当者もそう考えたらしく、
「高2mの仮防波堤の建設・国土交通省」って記事を載せた日に、
「今世紀末までに、1.6m以上の海面上昇の可能性・地球温暖化会議」って記事を載せてました。


「記者クラブ」とかあるから、堂々と「バカだ」とは言えないんでしょうね。
とは言え、「イヤガラセ」であることは確かです。笑

あの新聞を読んだら、国土交通省がおかしなことをしていると思わされます。




堤防を建設する金があるなら、高台に市街地を建設できるように区画整備する方に建設機械を回せ。
って話です。

例え「津波が来ない」としても、高さ2mの防波堤は海面上昇で無意味になります。
地盤沈下の影響で、「海抜ゼロm」の土地が増えたそうですが、今世紀末には「海抜-1.6m」になります。海中です。

海中に家を建て直そうとするよりも、高台に移住しようよ。





「歴史は学ばない者を罰する」
って言ったのは誰でしたっけ?

コメ100俵の精神・・・

2011年05月05日 07時10分14秒 | Weblog
戊辰戦争に敗れ、食うものが無くなり、人がバタバタと餓死しているときに、長岡藩の河井継之助が寄付された「米百俵」を学校の建設資金に充てた。って話。だったかな?

「食ってしまえばすぐになくなるが、教育に当てれば将来の発展につながる」


今で言うと、寄付された資金をバラマキせずに、日々の生活に苦しんでいる人を見捨てつつ、将来の発展に投資する。って感じ。かな?


今の日本の政治家に、その決断力があるのか?と考えると、かなり無理がある。


逆に、「米百俵の精神」の考え方は正しいのか?って疑問もある。
「長岡市」と「シンガポール」は、ほぼ同じぐらいの面積なのに、シンガポールの経済成長が著しい割に、長岡市はさびれている。(まぁ、国内すべての地方都市がさびれているけど)

しかしそれは、シンガポールが「消費よりも投資」って考え方を更に推し進めた結果であるかもしれない?

哲学的な謎ですな。