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オペラ、バレエ、歌舞伎、文楽などの鑑賞日記です

新国立の「ニューイヤー・バレエ」

2022-01-15 10:50:12 | バレエ
1月14日(金)の夜に、新国立劇場で「ニューイヤー・バレエ」を見る。コロナのため当初の予定演目とは異なり、新作はなく再演ものだけとなった。こんな演目ならば客が入らないと思ったのだが、場内はほぼ満席で驚いた。

演目は、前半にバランシンの「テーマとバリエーション」。踊りのテクニックを見せるような作品で、見ていてあまり面白くはない。やはり、物語付きの作品のほうが好きだ。それでも米沢唯と奥村康祐の踊りを楽しむ。

後半は、ビントレーの「ペンギン・カフェ」。被り物の踊りなので、ダンサーの個性があまり見えず面白くない。それでも「豚鼻スカンクにつくノミ」の「ノミ」役を踊った五月女遥の軽々しくダイナミックな踊りはなかなか良いと思った。今まで知らなかったが、絶滅危惧種の珍しい動物たちの踊りが続いた後、最後は大雨になって、ノアの箱舟につがいが乗って終わりになる。ノアが出てこないので、最後の箱舟の場面は、もう少し丁寧に見せたほうが日本の観客にもわかりやすいと思った。

オーケストラは東京交響楽団で、富田実里の指揮。指揮者は代理の代理。「ペンギン・カフェ」の演奏で、チューバの音が遅れるのが気になった。

コロナだから仕方がないという感じもするが、前半25分で、休憩が25分、そのあとの後半は45分ということで、少し短すぎる割には、休憩が長くて退屈する。休憩は15分ぐらいにして欲しい。もう一作品ぐらい20~25分程度の小品を入れたほうが良いと思う。劇場への往復に2時間ぐらいかけるので、実質1時間ちょっとしか鑑賞できないというのは、効率が悪いので、足が遠のく。おまけに休憩が長すぎるし、10分遅れで始まるのもよくない。場内の温度が高すぎて暑くて疲れるのもうんざりだ。新国立劇場は、きちんと公演管理をすべきだろう。

帰りは、いつものスペインバルで軽い食事。生ハム、トルティージャ、イカの墨煮、フグのガルシア風ソースなど。スペインではフグを食さないが、アンコウのレシピでやってみたとのこと。

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