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新国立劇場の「バレエ・オータムコンサート」

2018-11-19 09:55:39 | バレエ
11月18日の昼に新国立の中劇場で、『バレエ・オータムコンサート』を観る。新国立劇場のバレエ研修所の発表会なので、技術的にうまいわけではないが、これからの新人を観る楽しみがある。会場はほぼ満席に近く、特に若いバレリーナの卵のような人が多かった。公演は15時から始まり、25分間の休憩を挟み、終演は17時15分頃だった。

前半はいろいろなバレエのガラ風な構成で、約1時間。後半は「ドン・キホーテ」の3幕からの抜粋上演だった。前半の終わりには、バレエ研修所での研修風景や、公演などを編集した約10分間のビデオも流された。バレエ研修所の所長は牧阿佐美だが、いつものように赤い服で10列に座っていた。

前半は、『ワルツ』、『海賊』、『エスメラルダ』、『パリの炎』、『ハレルキナーダ』、『ロマンス』(貝川振付のコンテ)という構成だが、メインは『エスメラルダ』だった。14期生の多田そのかがエスメラルダ役です。、これがなかなか雰囲気があり、良いと感じた。唯一のコンテ『ロマンス』は踊っている方は面白いのかも知れないが、見ている方は退屈だった。何を表現したいのか伝わってこない。

後半の『ドン・キホーテ』は、キトリ役を高井恵理が踊った。32回転のフェッテを含めて難しい踊りだが頑張っていた。僕が注目したのは、第一のバリエーションを踊った15期生の阿部純花で、たいへん軽やかな踊りが目を惹いた。

研修生の発表会なので、テクニックに優れるとか、ものすごい踊りを見せるわけだはないが、若い才能のある人たちが出てくるので、思わず応援したくなる。会場にも、更にその次を狙うバレリーナの卵たちが沢山いて、華やかなムードを楽しんだ。

帰りにスーパーに寄ると、合鴨の脚の骨付き肉を売っていたので、それを買って帰り、焼いて食べる。フライパンで焼いた後、190度のオーブンで20分ほど焼いたら、おいしかった。ワインはフランスの白。これからはジビエの季節だが、豚コレラと鳥インフルエンザが流行しているのが心配だ。


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