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松本和将のショパン

2024-07-10 10:45:04 | 音楽
7月9日の夜にプリモ音楽工房で、松本和将のピアノを聴く。30人しか入れない小さなホールで、ほぼ満席。オンラインでの視聴者が多いらしい。小さな子供から高齢者まで、幅広い客層。7時に始まり、15分間の休憩を挟んで、終演は9時だった。

プログラムは、オール・ショパン。松本氏が今秋にショパンの演奏会を予定していることもあり、曲目は異なるが、オール・ショパンとなったようだ。前半は「幻想曲」「バラード2番」「ソナタ2番葬送」、休憩の後「子犬のワルツ」「ワルツ7番」「スケルツォ4番」「舟歌」「ノクターン18番」「幻想ポロネーズ」と盛沢山だった。

松本氏は精神を集中させるためか、無言で演奏を続けて、すべてを弾き終わった後で、簡単な挨拶と曲目の解説を行った。ショパンというと何となく抒情的で美しい曲という感覚だったが、松本氏の弾くショパンは骨太で力強い響きがした。ショパンがこんなに力強い響きがするとは今まで、思ったこともなかったので、少し驚いた。

前半からしっかりとした曲が続いたので、後半の最初にワルツが入って気分転換した後、一挙に幻想ポロネーズまで、圧倒的な迫力で続けた。最後の「幻想ポロネーズ」は精神性の強さを感じる演奏だった。

久々に迫力のあるショパンを聴いて大満足で帰る。帰りがけに、いつものスペインバルで軽い食事。生ハム、オムレツ、ポテトサラダ、田舎風パテ、塩だらのローマ風天ぷらなどを食べる。ワイン各種。

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