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ダンス・アーカイヴ in Japnan 2023

2023-06-26 13:28:17 | バレエ
6月25日(日)の昼に新国立中劇場で、「ダンス・アーカイヴ in Japnan 2023」を見る。カタカナと英語の混じった気持ち悪いタイトル。「日本の洋舞100年第4弾」と副題がついている。9割ぐらいの入り。マスク比率は6割程度と低い。内容は昔の日本のモダン・ダンスを復活上演するというというもの。踊りや演劇は今でこそビデオがあるが、昔の作品はなかなか見る機会がないので、こうした復活上演はありがたい。

3人のダンサーたちの作品が演じられた。最初は芙二三枝子の「土面」。20人ぐらいのダンサーによる群舞で、日本の太鼓などを使った音楽で、衣装は土器のような模様のついたレオタード。土着的な香りのする踊りで、日本テイストとモダンダンスの組み合わせ。今見て面白いかどうかは微妙な感じ。

15分の休憩を挟み折田克子の「夏畑」。音楽はドイツの前衛的な歌。どてらを着て踊ったり、脱いでレオタード風の服装になったりするが、大きな麦わら帽子を常に被って踊る。男性と女性の、やり取りが面白く、今見ても色あせていない。踊ったのは平山素子と島地保武。

主催者の話があり、3人のダンサーは、自分のメソッドを確立して作品を残したと説明するが、モダン・ダンスなので、一人一派みたいでメソッドも違うのはまあ、みんな(見に来るような人は)知っているだろうから、どういうメソッドだったのかを説明してほしかった。

その後15分間の休憩があり、アキコ・カンダの二作品。「マーサへ」は師のマーサ・グレアムへ捧げる作品だろうが、グレアムの舞踊団で踊っていた折原美樹が踊った。日本を強調する部分はなく、あくまでアメリカ風のダンス。音楽はショパンの曲をピアノとチェロの生演奏でつけた。昔、アキコ・カンダが振付けた宝塚の踊りを思い出した。

最後は、「バルバラを踊る」でアキコ・カンダの代表作。バルバラの歌に合わせて踊る。中村恩恵が踊ったので、踊り自体も見ごたえがある。ドレスも含めて、グレアムの影響が強いと改めて感じた。

4時過ぎに終わり、家に帰って食事。ビールを飲みながら、作り置きのなすカレーと鳥カレー、サラダなどを準備、カヴァと一緒に頂く。

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