3月10日(日)の夜に東京文化会館で日本バレエ協会の「パキータ」を見る。3回公演の最終日。3回ともキャストは異なり、題名役を踊るのは、上野水香、吉田早織、米沢唯なので、最もきちんと踊りそうな米沢唯の回を見に行った。それぞれ、東京バレエ、Kバレエ、新国立からの代表か? そのほかのキャストはよくわからないが、各バレエ団からの参加なのだろう。1階席はほぼ満席で、4階席や5階席は空いていた。観客の経済レベルが高いのか、出演者にチケットノルマがあったのか、どちらかだろう。
パキータの踊りは、ガラなどよく出るので、題名はよく知っているが、全幕を通しで見たことがなかったので、こうした機会はありがたい。アメリカ育ちのアンナ=マリー・ホームズの復元版との説明だった。開幕の10分前にプレトークが始まり、ホームズも娘と一緒に出てきて、簡単な挨拶をした。それは良いのだが、バレエが始まったのは開幕予定時刻の15分遅れ。クラシック系の音楽界では遅れてきた人に配慮してか、5分遅れで始まることが多いが、15分も遅れて開演するのは、時間にルーズすぎる。日本の伝統芸能のように時間ぴったりに始めればよいと思う。遅れて入場できないのは本人の責任だから、配慮は必要ないのではないだろうか。1幕50分、休憩20分、2幕1時間という構成。
物語は、貴族の青年がジプシー娘パキータと恋仲になるものの、身分違いで恋は成就しない。しかし、ジプシー娘は昔さらわれた貴族の娘だったことがわかっためでたく結婚というもの。1幕は二人の出会いだが、ジプシー娘たちの踊りが大半を占める。
2幕は、青年の毒殺を目論むスペインの総督がジプシーの親玉と組んで毒殺しようとするのを、パキータが機転を利かせて防止する。そして本当の身分が明らかとなり、最後は結婚式のディヴェルティスマンとなる。
話は分かりやすく、音楽も踊りも楽しい作品で、大いに楽しめる。アメリカ人の振付だから、物語はわかりやすく、照明もきちんとスポットを当てて、見やすい舞台となっている。パキータ役の米沢唯は安定した踊りだけでなく、演技も充実していてさすが新国立のプリマと思った。グランドフェッテでは、36回転したような気がした。相手役の中家正博も新国のダンサーだが、王子様然とした風貌で抜群の存在感があった。新国立劇場では王子然とした男性ダンサーがたくさんそろっているので、あまり感じなかったが、こうした寄せ集めの中で踊ると、素晴らしさが際立つ。
敵役のジプシーの親玉イニゴを踊ったのは二山治雄。昔ローザンヌで1位になった人で、踊りは切れがあってすごくうまかったが、何しろ身長が足りない。170cmないようで、小柄なのでジプシーの悪い親玉に見えない。バレエは言葉がない分見てくれが重要だから、こうしたダンサーは踊りがうまくても主役級は難しく、キャラクター・ダンサーになるしかないような気がする。
衣装は大変豪華で、申し分なし。オーケストラも寄せ集めだが、問題なく演奏していた。指揮はバレエを得意とする井田勝大。
真冬のような寒さの中を急いで家に帰り、作っておいたトマト煮込みのポトフで食事。飲み物はボルドーの白。
パキータの踊りは、ガラなどよく出るので、題名はよく知っているが、全幕を通しで見たことがなかったので、こうした機会はありがたい。アメリカ育ちのアンナ=マリー・ホームズの復元版との説明だった。開幕の10分前にプレトークが始まり、ホームズも娘と一緒に出てきて、簡単な挨拶をした。それは良いのだが、バレエが始まったのは開幕予定時刻の15分遅れ。クラシック系の音楽界では遅れてきた人に配慮してか、5分遅れで始まることが多いが、15分も遅れて開演するのは、時間にルーズすぎる。日本の伝統芸能のように時間ぴったりに始めればよいと思う。遅れて入場できないのは本人の責任だから、配慮は必要ないのではないだろうか。1幕50分、休憩20分、2幕1時間という構成。
物語は、貴族の青年がジプシー娘パキータと恋仲になるものの、身分違いで恋は成就しない。しかし、ジプシー娘は昔さらわれた貴族の娘だったことがわかっためでたく結婚というもの。1幕は二人の出会いだが、ジプシー娘たちの踊りが大半を占める。
2幕は、青年の毒殺を目論むスペインの総督がジプシーの親玉と組んで毒殺しようとするのを、パキータが機転を利かせて防止する。そして本当の身分が明らかとなり、最後は結婚式のディヴェルティスマンとなる。
話は分かりやすく、音楽も踊りも楽しい作品で、大いに楽しめる。アメリカ人の振付だから、物語はわかりやすく、照明もきちんとスポットを当てて、見やすい舞台となっている。パキータ役の米沢唯は安定した踊りだけでなく、演技も充実していてさすが新国立のプリマと思った。グランドフェッテでは、36回転したような気がした。相手役の中家正博も新国のダンサーだが、王子様然とした風貌で抜群の存在感があった。新国立劇場では王子然とした男性ダンサーがたくさんそろっているので、あまり感じなかったが、こうした寄せ集めの中で踊ると、素晴らしさが際立つ。
敵役のジプシーの親玉イニゴを踊ったのは二山治雄。昔ローザンヌで1位になった人で、踊りは切れがあってすごくうまかったが、何しろ身長が足りない。170cmないようで、小柄なのでジプシーの悪い親玉に見えない。バレエは言葉がない分見てくれが重要だから、こうしたダンサーは踊りがうまくても主役級は難しく、キャラクター・ダンサーになるしかないような気がする。
衣装は大変豪華で、申し分なし。オーケストラも寄せ集めだが、問題なく演奏していた。指揮はバレエを得意とする井田勝大。
真冬のような寒さの中を急いで家に帰り、作っておいたトマト煮込みのポトフで食事。飲み物はボルドーの白。
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