KOMIのブログ

金井一薫の周辺に起こった出来事や、学会、FN看護研究所関連の記事を紹介します。そして私のつぶやきをお聞きください。

高知県ホームヘルパー連絡協議会主催の研修会に行ってきました。

2019-01-21 13:56:11 | 日記
1月19日(土)

はじめて「ホームヘルパー研修会」に行ってきました。
高知県ホームヘルパー連絡協議会・会長さんの荒川泰士さんからの要請です。
荒川さんは、数年前からヘルパー部門にケアの理論を取り入れたいと考えていたそうですが、そこで出会ったのが「KOMIケア理論」でした。
その後、大阪、東京での基礎セミナーに通われ、事業所の運営の基本にKOMIケアの理念を取り入れてきました。
今回、高知県の会長になったのを機会に、多くの方にKOMIケアの理念を聴いてもらいたいとの願いを抱かれ、私に相談がありました。

テーマは「ケアの視点で死を見つめる-ナイチンゲール看護論の視点から―」です。幅広い領域からの参加者がありました。
ホームヘルパーは、大事な地域ケアの担い手です。私は介護福祉士と異なる専門性を明確にして、ヘルパーの独自性を打ち立てるべきだと考えています。


皆さま、熱心に聴いてくださり、最後に感想などをいただきました。家で親御さんの介護をして看送ったが、今日の話はストンと腑に落ちた、とおっしゃった方がいました。是非、東京のセミナーに参加して学びを深めたいと……。嬉しいお言葉です。
今回も、多分野の方々とつながりました。これからが楽しみです。

研修が終了して外に出ると、「高知青少年の家」の周辺は夕暮れの景色でした。自然が豊かにあり、気持ちのよい1日を過ごすことができました。




また、お会いしましょう!!

今年度6日間の基礎セミナーがすべて終了しました!

2019-01-14 12:29:40 | 日記
1月12日(土)~13日(日)

11月から続いていた今年度6日間のわたるKOMIケア理論基礎セミナーが終了しました。
ご参加いただいた皆様、有難うございました!

東京は雨もなく、雪も降らず、季節の花・山茶花(さざんか)の花が咲き誇っています。


3回目のセミナーの初日は、先回に引き続き「いのちのしくみと疾病論」がテーマでした。今回は金井一薫による「脳神経疾患をケアの視点で見つめる」に続き、「疾病論研究会」のメンバーのお一人である阪南中央病院に眞鍋みゆきさんによる「女性ホルモンをケアの視点で見つめる」の講義がありました。

その後は「免疫」に関するテーマが3コマ続きました。金井一薫の免疫総論のあと、「免疫力と看護力」という新しい視点での講義が、ナイチンゲール看護研究所の小南吉彦によって2コマ行なわれました。面白いですね~。看護力が体内の免疫力に大きく影響するというのです。つまり良いケアをすれば免疫力がアップし、体内の回復過程を促進させ、多くの患者・利用者の苦痛を除去し、病気を治すことに貢献するのです。この視点はこれからのケアの世界を活気づけていくことでしょう。

最終日は「KOMIケア理論における方法論」に入っていきました。方法論は「目的論と対象論」に導かれて展開します。それは看護介護過程を通して実現します。その道具である「KOMIチャートシステム」を紹介し、どのように具体的実践につなげるかを説きました。
今では福祉の世界を中心に記録のICT化が進んでいます。KOMIが導入されている「ケアコラボ」の開発者である藤原士朗さんにお越しただき、具体的な使い方などを披露していただきました。これからはITCの力を借りて記録をしていく時代だと思います。看護界にも上手く導入できるよう、開発が進むことを願っています。


ここで少し受講生の方々からの「感想」をお伝えします。

「KOMIの世界を初めて体験させていただき、金井先生の教科書だけでしか知らなかった事が、先生の言葉や声を聞くことで、より腑に落ちました。」

「現在、私は看護師2年目ですが、セミナーを受け「5つのものさし」を念頭において、改めて自分がやるべきこと、やっていることの意義がストンと自分の中に落ちました。」

「先生の熱い思い、強い想いを知ることができました。学校卒業後、この6日間でとても成長できたと思います。」

「昨年に続き2回目の受講ですが、やっとKOMIケア理論が自分の中に入ってきたように思います。もっと勉強して、やりたい看護の中にKOMIを落とし込もうと思います。」

「このセミナーに参加し始めて3年。やっとモヤモヤがとれ、すんなりと理解でき、改めて看護ってこれだと実感することができました。」

「施設内でケアマネジャーをしていますが、セミナーを通してKOMIケア理論の門前までたどり着いたというイメージです。

素敵な、そして元気がもらえるメッセージをたくさんいただきました。
若いスタッフの方や男性スタッフも多く参加され、KOMIの世界の世代交代が行われているのを肌で感じました。とても、とても嬉しいことです。
これからもKOMIを応援してください。ありがとうございました!!

2019年・明けましておめでとうございます!

2019-01-06 09:36:23 | 日記
明けましておめでとうございます!
今年が皆様によって、素晴らしい年でありますよう、心からお祈りしております。

素晴らしい天候に恵まれた今年のお正月。元旦から「富士山」を見続けました。
真近にみた富士山をご覧に入れましょう。
清々しい気持ちになっていただけたら幸いです。

元旦の富士(所沢市にある狭山湖畔から望む)
遠景です。


3日午後。富士五湖の一つ「山中湖」上から見た富士山。富士山の真下に山中湖が広がっています。


4日、日の出の明るい日差しを受ける富士山。


「富士五湖」の二つ目、河口湖を回って三つ目の西湖に。


「富士五湖」の三つ目、西湖の畔から見えた富士山。


「富士五湖」の四つ目、精進湖から見えた富士山。


夕暮れの中に沈みゆく富士山。


晴れ渡った空に、ひときわ高くそびえ立つ富士山。日本人の心の原風景です。

さて、今年は「元号」が代わるる新しい年となります。
ナイチンゲールKOMIケア学会も、元号の交替に合わせる形で、新たに「ナイチンゲール看護研究所」に移管されます。
どんな一年になるのでしょう。気を引き締めて臨みます。
皆さま、今年もどうぞよろしくお願い致します。

2回目の基礎セミナーが終了! 皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

2018-12-26 11:20:10 | 日記
12月22日(土)~23日(日)

今年度の基礎セミナー・3日目と4日目が終了しました。
今年は初めて、金井一薫以外の講師5名による講義が展開され、会場は大いに盛り上がりました。

会場は再び「ソラシティカンファレンスセンター」です。お隣に「ニコライ堂」がそびえ立ち、1時間おきでしょうか、きれいな鐘の音を響かせます。



22日(3日目)は、「いのちのしくみ」(生命の回復過程・維持過程)の内容です。まだ公開できませんが、オリジナルの絵が出来上がり、それを見ながらKOMIの視点でみた「かただのしくみ」や「いのちのしくみ」について話しました。ここはナイチンゲール看護論の理解に必要な基本的な箇所です。

私の話に続いて、例年通り「平田美和さん」による「人体の恒常性維持のしくみ」が話されました。かなり詳しい解説があり、看護の教科書ではなかなかここまでは学べないというレベルの講義でした。


23日(4日目)は、いよいよハイライトの「疾病論」です。
今年は、KOMIのメンバーが研究会を作り、KOMI学会から助成金をいただいて取り組んできた内容が5題、発表されました。
トップバッターは阪南中央病院の「石川惠子さん」です。阪南中央病院看護部を20年以上にわたって牽引してきた元副院長で、病院中をKOMI理論の色彩にした大物です。
長期間取り組んで研究してきた「肺疾患をケアの視点でみつめる」と「糖尿病をケアの視点でみつめる」の2つの講義を担当しました。
終了後のホッとした笑顔の石川さんです。


午後からは、同じ阪南中央病院看護師の「半田良恵さん」による「肝疾患をケアの視点で見つめる」という講義です。
「私は学生時代からKOMIの環境で純粋培養されてきました。」との自己紹介どおり、KOMIの視点でよく勉強された内容が講義されました。頼もしいです!


4講時は、四日市医師会看護専門学校教員「山口ひとみさん」による「骨疾患をケアの視点でみつめる」が講義されました。四日市医師会看護学校も20年以上にわたってKOMIケア理論を学校の方針に取り入れ、実力のある学生さんたちを育てています。骨疾患の回復過程がすっきりとよく見えました。


最後の講義は、同じく四日市医師会看護学校の教務主任「青木智子さん」による「がんをケアの視点でみつめる」が話されました。さすが、青木先生!
楽しく引き込まれる話し方で、会場の方々を魅了しました。「がんって、そういう病気なのか・・」という理解が進んだと思います。

今回の講義資料は、2日分を1冊にしました。来年3月には「疾病論」だけをまとめた1冊を作成しようと考えています。貴重な宝になると思います。
ご期待ください!!

今年も残すところあと4日となりました。
皆さま、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。来年もよろしくお願いいたします。

メリークリスマス! 12月のイベントあれこれ

2018-12-24 09:06:20 | 日記
12月24日(月)

今日はクリスマスイブ。
皆さまはいかがお過ごしですか?

今日は、12月の出来事を振り返ってお伝えします。ただし、昨日終了しました第二回目のKOMIケアセミナーについては、この後で別途報告します。

徳島文理大学大学院は、今年最後の授業を終了しました。
例年通り、大学構内にはイルミネーションが灯り、静かな夜が更けていきます。


また、徳島あわおどり空港玄関口もクリスマスムードに彩られました。見ていて楽しいですよ。


12月14日~15日には、愛媛県松山市で「第38回日本看護科学学会」が開催されました。道後温泉近くの大きなイベント会場で開かれました。
今年は発表しませんでしたので、会長講演他、研究発表を聴いてきました。
街は忘年会シーズンで大混雑。特に道後温泉の周囲は人と車で一杯でした。道後温泉は120年の歴史を持つようですが、今月いっぱいで営業を縮小しながらリニューアルを目指すそうです。最後の姿を見ることができてラッキーでした。
温泉近くのホテルに宿泊しましたが、レストランに面したベランダに可愛い箱庭が作られていて、サンタの電車が走っていました。


それから、今月は素敵なナースとの出会いがありました。後生川礼子さんといって、現在「うつ専門カウンセラー」として熊本を拠点に活躍しておられる女性です。
彼女はご自分の壮絶なうつ体験を乗り越え、この体験から学んだことを多くのうつ患者さんに伝えて、うつから脱却してほしいとの熱いで活躍しています。
「うつ」からの脱却には、ナイチンゲール看護論が役に立つそうで、私の著書が参考になるとおっしゃっていました。こういうナースの存在に励まされました。
来年は「うつ」とKOMIケア理論が向き合うことになりそうです。コラボの研修会も考えています。楽しみにしていてください。


後生川さんとお会いしたホテルのロビーに飾られていたクリスマスツリーです。


皆さま、素敵なイブを……!!