アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

わかりにく政府答弁~集団的自衛権国会審議

2014年07月16日 | ドラミング
昨日の参院における国会審議を聞いた。

主として民主党福山哲郎議員の質疑を聞いたのだが、安倍首相をはじめ政府側の答弁があいまいで、いったいこれは何を審議しているのかわからないような具合であった。

例えば、福山氏が、「集団的自衛権の行使というのは、日本が何も攻撃を受けていない状況下で、紛争当事国に加担すること、つまり、その戦争に参戦することだがどうか」と質問すると、首相は、件の「3要件」を持ち出し、長々と答弁。結局、参戦することなのかどうか答えない。



一方、ホルムズ海峡に機雷が施設された下で、日本が掃海に出動するのは、停戦前であれば、自衛隊の「海外派兵」にあたり、且つ、護衛艦や航空機の派遣も必要になるのではと訊くと、防衛大臣は、護衛艦は金属でできているから(機雷で爆発するので)派遣できない、等のとんちんかんな答弁に終始する。

また、いずれの場合も、派遣される自衛官のリスクが増大するのでは、という質問に対しても、言を左右にして答えない。これでは、何のための国会審議かわからない状況であった。

一方、極めて奇異に感じたのは、新しく内閣法制局長官になった横畠氏が、長年、同庁が培って来た「現憲法下で集団的自衛権の行使はできない」という命題をいとも簡単に破ってみせたことだ。彼は、同庁の次長としてこの見解を取り纏めてきた張本人ではなかったのか?

また、同庁が内閣官房から正式に閣議決定案を示されたのは6月30日で、翌7月1日、「意見なし」と回答。同日の閣議決定に至ったという。

戦後69年の長きにわたり踏襲されてきた見解がこうも簡単に反故にされていいのか、さらなる追及が必要だ。



写真は、国会前で閣議決定に抗議する人々(朝日新聞から)
コメント (3)