ツーリング中の事。
まあ、
以前走った事のあるルートが多かったので、
道中、標識と地図だけで間に合っていた。
初日の最後の観光地、銀山温泉から
宿泊地の鳴子温泉に向かおうとしたのだが、
もう一度13号線に出るよりは、
山越えでショートカットした方が断然近い。
念の為、ナビ起動。
起動しない。
・・・・・・・・・・・・・。
バイクからはUSBで給電しているのだが、
画面が映らない。
ぶっ壊れたか？
ケーブルを抜いて、
電源ボタンを押すと、
起動する。
が、
ケーブルを挿すと、
画面が落ちる。
インジケーターを見るに、
給電はしているのだが、
起動しない。
ホストケーブルか？
以前から接続部のジャックが破損していた。
それが、今回、
ぐにゃりと曲がってしまっていたのだ。
本体バッテリーの容量なんてたかが知れている。
うん、諦めよう。
地図を睨める。
今まで走ってきた軌跡を思い出し、
おおよその現在地を割り出す。
信号の無い交差点から、
山越えのルートを。
中継地点の集落名を辿り、
目的の県道に乗る。
めでたく鳴子へ。
まあ、
今まで、こういう風にして走ってきたんだしな。
楽を覚えると、
チョッとしたアクシデントにうろたえてしまう。
さて、
新しいホストケーブルを支度しなきゃ。
津軽PA。
見えないと思うが、
向こうの上りのPAにパトカーが張っている。
あいつがＵターンしてこないうちに行こうか。
寒いかったんで、蕎麦を。
ああ、
この出汁だよ。
酸っぱくて、しょっぱくて。
いやぁ、
山形の出汁も悪くはないが、
やっぱ、
青森の味だな。
ああ、
帰ってきた！
花輪PA。
ああ、
コロッケなんだが、
別に好きで食ってる訳じゃない。
ホントは違うモノをオーダーしたんだが、
「6分掛かりますが・・・・・」
「・・・・・？」
「作りたてが一番美味しいんで、作り置きが無いんです。」
じゃあ、
何が出来るの？
で、
このコロッケだけだった。
しかし、
ここ、花輪PA（下り）の性格上、
最終トイレ・スポットだろう。
このスナック屋台の最大のターゲット、
貸し切りバスの乗客が、
そう何分も待つ訳がない。
何度か見た事があるが、
貸し切りバスが入った時は、
屋台前に異常な行列が出来る。
その間、
十数分は、堅気のお客が寄りつけない。
現在午後2時過ぎ。
確かに、ロスは避けたい。
作り置きは厳しかろう。
しかし、
この時間から在庫調整してるという事は、
もう、完全に今日の仕事を終わらせてるという事。
このオバちゃん、
この後も同じ事を言って、
オーダーを断り続ける事になるのだろう。
まあ、平日だし。
外の椅子に座り、
このコロッケを食い、
少しばかりウトウトしたかったのだが・・・・・・
直ぐ後ろで草刈りが始まった。
しかも、
石畳から生えた雑草を刈っているんで、
カチカチト、音が響く。
ゆっくりとできん。
いや、
彼女も仕事なんだろう。
仕事だ。
しかし、
先に行こう・・・・・
焼きそば食って、眠くなった。
錦秋湖SAでカフェインを補給。
さて、ゆるりと帰るか。
小岩井農場。
ソフトクリームを。
ああ、
平日って、イイネ！
朝のバイキングは正に戦争。
ジジ・ババに勝とうとは思わなんだ。
軽く済ませ、
とっとと出発。
鳴子から湯沢へ、緩い山岳路を。
ああ、
気持ちがイイ・・・・・
十文字の道の駅。
朝から横手焼きそば。
店番のオカンが油断してた。
背中向けて飯食ってた。
「いいですか！」
見るからにびっくりしたリアクション。
皆さんに見せてあげたかった。
銀山温泉。
大正時代にタイムスリップ。
何とも風情がある。
観光客は若い人が多い。
外国人も。
記念撮影で、狭い通路を遮断する人、
ムービーで舐めるように建物を撮る人、
自撮りする若者・・・・
まあ、
バイクウェアの私も、
イロモノ観光客の一人だが。
お土産を。
いつもの様に大買い。
店のお姉さんに、
「ネットで調べたら、ここで買った方がいいって載ってたから・・・」
なんて言うと、
えらく喜んで、これもあげる、あれもあげると、
袋にお菓子を詰めてくれた。
これで一人分のお土産が出来てしまう。
「また来ます。」
なんて、
当てのない挨拶なんかしてみる。
残念ながら、
本日の宿泊先はここではない。
ひと山越えて、鳴子温泉へ。
道の駅とざわ。
異様な佇まい。
建物が、韓流。
なんでも、
両国の国交を云々、とある。
売店や食堂のスタッフが韓国のオバちゃんだ。
だって、
日本語が変。
売店には、
地元のお土産を隅っこに追いやり、
韓国の海苔やラーメン、キムチなんかが主役になっている。
食堂も、
辛そうなメニューばかり。
普通の蕎麦が食いたかったのだよ。
昨今の日韓の情勢をみるに長居は無用だ。
