ベイブリッジの脇に、はまなすが自生している。
秋になると、
他の雑草と一緒に刈り取られてしまう。
市の花に指定されているのに、
扱いが酷いなと、いつも思っていた。
それでも、
かなり生命力が強い植物なのだろう。
毎年、その草叢では大いに勢力を伸ばしている。
ふと思い立ち、
GW前に何本か切り取ってみた。
家で育ててみたくなったのだ。
はまなすの繁殖力が分からないので、
地下茎の付いたもの、
少し硬い茎を持ったもの、
若い枝として分岐したばかりのもの、
等、様々な状態のものをチョイスしてみた。
ひと月程で、
細胞分裂が盛んだと思われた若い茎は枯れてしまった。
結果として、
硬い茎をもったものと、地下茎が付いてたものの二株が残った。
(地下茎の方は、当初二本の茎が出ていたのだが、片方は枯れてしまった。)
更にひと月経った現在、
ふた鉢とも、青々とした新しい茎を分岐させている。
結構、勢い良く成長している。
根がしっかりと張ったものと思われる。
どうだろうか?
年内に花を咲かせてはくれないだろうか。
朝から、
まあ、
通勤時間から9時半位の間、
救急車を3台も見る。
たまたまなのかもしれないが、
今日は何か、多い日なのかもしれない。
まあ、
消防署傍にお住まいの方にしてみれば、日常なんだろうが。
雨の宇都宮を出発。
ああ、
確か、市内うろうろしてれば、
高速の入り口、標識、見えて来るんだよな。
そんな安易な記憶で、
シールドの曇りの中を走る。
いや、
なんか、
景色が違うな・・・・・・
しかし、
この雨の中、地図を出してる暇は無い。
恐らくは・・・・・
という不安は確信に変わる。
ああ、
ひとつ東京寄りのICに向かってるらしい。
ままよ!
那須高原SAで休憩。
混んでる、混んでる。
まあ、
今日は、帰るだけだから、ゆっくりと行こう。
まあ、
この雨だけは抜け出したい。
飯坂で高速を降ろされる。
事故。
らしい。
白石から上がる。
下道、疲れたんで、休みたい。
丁度昼時、菅生PAで休憩。
牛タン定食。
前沢を通過すると、雨も上がる。
ああ、
眠い。
途中のPA、
トイレと販売機しか無いような小さなPAだ。
地べたに横になる。
20分もあれば、スッキリ仮眠終了。
紫波で最後の給油。
「雨に当たらなくて良かったですね」
なんて、GSのあんちゃんに放し掛けられる。
いや、
十分、当たって来たし。
青森に近づくにつれて、
ホッとするのと、名残惜しいのと、
ミックスしたモヤモヤの中を走る。
こうしてゴールが近くなると、
あっと云う間だったな~
さあ、
もっと遠くに行けるのは、来年?再来年?
天気予報が微妙だった。
午後から長野は雨のマーク。
ホテルの朝食は6時45分から。
飯食ってからの出発となると・・・・・
朝食を諦めて6時に出発。
糸魚川より北アルプスコース。
つうても、そんな険しくない。
安曇野のパノラマラインを行く。
土手の上のバイパス。
道の駅で休憩。
八王子ナンバーのライダーに声を掛けられる。
「自走で来たんですか?」
他にどういう手段があるのよ。
高速に乗り、諏訪湖まで。
諏訪湖SAから観る景色は絶景。
少し靄ってるが。
掻き揚げ蕎麦を。
エビが手の長い川海老だ。
ご当地だもんな。
おやきも食う。
良くケンミンショーで紹介されてたんで、
どうしても食ってみたかった。
おやつってより、主食に近いパンチがある。
さて、
本日のメイン、ビーナスラインへ。
諏訪市内の渋滞を抜け、山岳コースに入るが、
兎に角、路面が悪い。
フラットな面が殆ど無く、
常に上下に振られる。
それでも白樺湖を過ぎると、
よくよく写真に出てくる絶景ロードへ。
アスピーテにも似た、標高の高いワインディング。
なんたって、
総距離70km近くあるんで、走り応えはある。
美しが丘美術館の道の駅で休憩。
お土産なんか買い込む。
さあ、
後は降りるだけ。
町に降りると、雨。
カッパに。
地図を開く事も出来ないので、
ナビで一番近いICを検索。
ほうほうの体で最初のPAへ。
まあ、
ビーナスラインは気持ちよく走れたし、
後は今日の宿へ移動だけ。
ゆっくり行くべぇ。
70歳近いだろうと思しきライダーと会話。
彼も昨日は能登に居たという。
会わないモンだねぇ、なんて。
聞けば熊谷の自宅に、もう半月ほど帰っていないとか。
不良である。
神経を使いたくないんで、
クルマの後ろに着いて走る私を、
雨中、120km/h程で追い抜いていく不良爺。
もう、家に帰れよ。
途中、大変な事に気が付く。
長野を過ぎると、
給油ポイントが、無い。
・・・・・・・・・・・・・・。
群馬に入った辺りで、メーター3分の1だ。
なるべくスロットルを一定にし、
燃費走行を心掛ける。
が、
夕方の帰宅時間に掛かったのか交通量が増え来た。
抜きたくないのだが、抜かざるを得ない。
宇都宮上三上ICがゴールなのだが、
あと1kmというところで、
スロットルのツキが・・・・・・・・
ああ、この感じ。
DR-Zに乗ってた頃、ほぼ毎回体感してた・・・・・・・
ガス欠である。
タンクが小さいDR-Zに乗ってた頃は日常茶飯事だったんで、
走りながらリザーブに入れてたんだが。
XJRではやった事が無い。
息を止め、スロットルを一定に。
ICに降りる。
頑張れ、頑張れ!
ETCゲート、30m手前で停止。
コックを探す。
リザーブへ。
国道に下りると直ぐそこにGS。
給油し、ナビ設定。
信号が変わる度に10mも進めない渋滞。
体力が消耗していく。
ヘロヘロでホテルへ到着。
去年も泊まった宇都宮駅から少し離れた場所にあるホテルだ。
ここは屋内駐車場なんで、
今日みたいな雨に日も安心。
風呂入って、餃子食いに外へ出る。
駅前の餃子屋は8時半でオーダーストップになってしまうが、
去年も利用したこの餃子屋は10時まで営業してる。
生ビールが染み渡る。
餃子2皿で満腹。
これでほぼスケジュールは消化だ。
朝顔の成長が遅い。
他のお宅の成長具合が分からないので、
遅いのかどうかも分からないのだが。
まず、
発芽が遅かった。
まあ、
植えたのも連休明けだったんだが。
いまだ、
つるの伸びる気配は無い。
夏休みまでひと月位だ。
ここから挽回か?
ホテルの朝食を食って、いよいよ能登半島へ。
しかし、
金沢って結構大きな街だ。
仙台並み。
道路標識を見ながら走るも、
何だか方向が違う。
ナビを起動。
やはり反対方向。
どうにか海岸線に出た。
のと里山海道っていう自動車専用道路に入る。
これが、ホントに砂浜のすぐ横を走ってる。
思わず、
「うぉ~!」
っと、声が出るくらいに気持ちの良い道路だ。
これが無料道路なのに、
流れが高速道路並み。
車線も両側2車線。
途中で降りて、
いよいよ今回のツーリング、最大の目的、
千里浜なぎざハイウェイに。
道路として認可されている唯一の砂浜だ。
時間も時間なんで、殆ど交通量が無い。
最初は恐る恐ると走り出す。
なんたって、
砂浜をバイクで走るのだ。
軽い原付や、オフロードバイク走るのとは訳が違う。
おおっ!
なんだか、普通に走れる!
爽快というか、痛快というか、
面白くて、面白くて仕方が無い。
8kmのコースもあっという間に終了。
終点付近の駐車場にて暫し余韻を味わう。
傍にプレートが、あり読んでみると、
コトの発端は、
とあるバスの運転手が、
バスを砂浜を走れたら楽しかろうと思い立ち、
空のバスを走らせて見たところ、結構イケた、
というのが始まりだと。
この運転手の遊び心に感謝。
先へ行く。
日本一長いベンチ。
・・・・・・・・・・・・。
確かに、長い。
が・・・・・・・・・・・・・、
どうした・・・・?
お次はヤセの断崖。
ゼロの焦点のクライマックスの撮影場所。
すぐ傍に、
義経の船隠しがある。
こっちの方が迫力がある。
輪島市内に到着。
思った以上に、寂れてる。
予想では、
活気のある港町で、
あちこちに海鮮モノを食わせる店があり、
輪島塗のお土産店が軒を連ね・・・・・
と、思ったのだが、
道の駅内や周辺には、
ここでお土産を買おうという気になれない。
飲食テナントも、何故かカレー・チェーン店だ。
そのまま最北端の狼煙へ。
ここも道の駅内に飲食店は無く、
周辺に寂れた食堂が3軒。
その中の1軒に入ってみた。
向かいの道の駅で豆腐を作っており、
その豆腐を使った豆腐丼というものがあったので、
取り敢えず、オーダー。
店内は昭和40年代のテイスト、
というよりは、
その時代から時間が止まっている。
一瞬でタイムスリップした様な気分。
懐かしい気分に浸れる。
少しずつ、居心地が良くなる。
件の豆腐丼は・・・・・・・・
ま、まあ、
呑んだ後に、締めでちょっぴり食べるに向いてるか。
お腹いっぱい、食っちゃったんだが。
さあ、
午後2時近い。
急ごう。
見附島。
別名、軍艦島。
でかい軍艦に見えるからだ。
思ったより、でかい。
すぐ傍に、
恋人同士の願いが叶うという鐘がぶら下がっている。
今日みたいな日は若者の姿も見えない。
が、
ガランガランと鐘が。
見れば、
爺さんが鳴らしている。
だから・・・・・・?
先を急ごう。
折角なんだからと、
海岸線沿いを縫って走っていたら、
えらい時間が掛かってる事に気ついた。
能登島に着いたのは、4時過ぎだ。
島には二つの橋が架かっており、
通過の際の景色は、絶景!
海の中を走ってる気分だ。
ここいらで、
大体の観光スポットや快走ルートも終了。
タラタラと海岸線を名残惜しく流していたが、
ふと気が付いた。
帰宅ラッシュが始まってきた。
今日の宿泊先は魚津。
100km以上はある。
いかん、ペースアップだ。
しかし、
道が乱れ走ってるんで、
どのルートが早いのか、分からん。
ナビ之助の出番である。
右行け、左行けという指示に従っているうちに、
何とか国道8号線に。
が、
しっかりと渋滞。
帰宅時間だもんな。
しかし、この、
少しずつしか前に進まないというのは、
バイクでは疲労ダメージが大きい。
このまま1時間以上、渋滞に呑まれるのか・・・・・
と、思った瞬間、ICに誘導が!
助かった。
北陸道に乗り、最初のPAでぐったりと。
糖分補給で疲れを癒し、
クルマの後ろに着いて魚津を目指す。
追い越しを掛ける元気も無い。
ルートイン魚津へ。
駐車場に入ると、
デカいスクーターが駐車している。
ああ、
ここに並んで停めろと言われるんだろうな、
と思いながらも、
ヘルメット被ったまま、フロントへ。
「バイクなんだけど、何処停めればいい?」
したら、
バイクであればご用心の為に裏の屋内駐車場をご利用下さいと。
フロント・ロビー裏口直ぐの一番安心できるところに駐車。
流石はルートインだ。
その他、様々な説明も丁寧だ。
飯はホテル内で。
追加で刺身なんかもオーダー。
生ビールが染み渡る。
コンビニで買い物。
チューハイと甘いものなんかを。
何だか気分が良かったんで、
ホテルのフロントの女性スタッフの皆さんに、
シュークリームなんか買ってあげた。
先週の北陸~信州ツーリングのまとめを。
木曜早朝、出発。
ルートは日本海側。
一気に金沢を目指します。
小阪JCTから秋田道、
その後は4号線を南下。
新潟からは高速があるんだが、
思ったよりペースが順調だ。
行けるとこまで下道で行って、
苦しくなったら上に上がろうかと思ってたが、
象潟の道の駅で会った秋田ライダーに聞いたところ、
新潟市内は交通量がハンパないから、
素直に高速に上がるべしとのこと。
流石に大総理の町。
かなり都会らしい。
このままのペースで行って、
時間と体力に余裕があれば道草もヨシ。
まったり海岸線を行く。
所々の道の駅で小休止しながら新潟県内へ。
お昼少し前なんで朝日の道の駅で早めに昼食を。
のどぐろの焼き魚定食を。
のどぐろって初めて食った。
脂がのってて美味い!
その後は北陸道を延々と。
新潟って、長い。
どこまで行っても新潟だ。
走行ペースはゆっくりと、クルマの流れで。
体力温存だ。
北陸道は軽自動車がやたら多い。
車両の半分は軽自動車なんじゃ?
あと、白いライトバンだらけ。
東北道は乗用車とトラックが多いが、
軽自動車は少ない方だ。
走り方も違う。
追い越しの際も、
一度、前の車にピタリと着いてからウインカーを出す。
ブレーキランプが点くほどなんで、
最初見たときはびっくりした。
これも東北道なら、
速度差を感じれば、もっと早くに車線変更をして、
無駄なペダル操作無しに追い越しをするのだが。
やっと新潟を抜けたと思っても、富山県だ。
石川県にはまだ届かない。
かなり疲れてきた。
小刻みに休む。
それでも時間に少しゆとりが。
思い切って東海北陸道へ。
世界遺産、白川郷に寄ってみる。
局地的な雨だが。
それも何とも風情がある。
雨に濡れながら、合掌造りの建物を縫って走る。
北陸道に復帰。
もう直ぐ金沢だが、最後のSAでやっぱし休憩。
お土産コーナーから大声が。
中国人観光客なんだが、
物凄い大声だ。
地声っちゃあ地声なんだろうが、
何とかならんのか?
金沢東ICを降りる。
未だ明るい。
今夜の宿は金沢駅周辺。
が、
位置関係を把握していなくて、
暫し迷子に。
駐車場は屋内なんでバイクでも安心。
チェックイン後に隣の別館にある大浴場へ。
したら、
何だかさっき聞いたような大声が。
チャイナの方々。
ああ、
ここに泊まるんだ・・・・・
夕飯はホテル内の居酒屋で。
宿泊費にセットのミニコースだが、
まあ、一人なんで間に合うか。
生ビールが染み渡る。
ほろ酔い加減で、
夜の街をふらふら。
流石駅前周辺なんで良さ気な店が多い。
まあ、
一人で入るのは何だが。
コンビニで買い物しホテルへ戻る。
入り口付近で、あの大声が。
チャイナの皆様が件の居酒屋の前でたむろしている。
何とも、彼女らには縁がある。
まあ、
食事の時間帯がずれて良かった。
部屋に戻る。
文字通り、バタン、キューだ。