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そんな独り言
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遠い

2012年05月14日 14時02分12秒 | Weblog

昨日とうって変わって、暖かい。
つうか、暑い。


昨日行って来た宮古方面だが、
太郎漁港周辺の民家が殆ど無くなっていた。
45号を集落に向かって降りていくと、
だだっ広い空き地の中に、黄色のまま点滅し続ける信号機が、ひとつ。

最初は気が付かなかったが、
空き地ではなく、瓦礫を撤去した後の住宅地の様だ。
3棟ほどの建物は、崩れかかりながらも残っている。
川の土手が大きく壁の様に聳え立ち、
恐らく、防潮堤の役目を持っているのだろうと伺える。
10m近くはあろう。


あの壁を越えてきたのか・・・・・・


奥の小高くなった場所には民家が残っている。
洗濯物なんかが干されている。
ほんの、高さ5m程だろうか。
その5mが分かれ目だったのか。

防潮堤の内側、広場になったところで、
何やら、催し物が。
焼きそばなんかの屋台が出てる。
大型トラックのウィング・コンテナが展開し、
何かイベントが行われている様だ。
子供達が群がっている。

元々の町並みが重い出せん。
恐らく、何気なく通過していた場所だろうから。
振り返り、眺めてみる。

去年までなら瓦礫なんかがあって、
ここに人が住んでいたのだと分かったのだろうが。
今は、基礎の跡が遺跡の様に残っている。

宮古市内に。

道の駅を目指す。

予想では、何もかも無くなっているのでは、と思ったが、
建物自体はしっかりと残っている。
黄色いテープと、ベニヤ板に覆われいるが。

情報通り、プレハブ3つの仮店舗。
取り敢えず飯を食おう。

食堂内のメニューは基本、ラーメンとカレー。
海鮮丼なんて無い。

先客が、
「いや~、美味しかった!」
なんて言って帰るのだが、
オバちゃん達のリアクションは、薄い。

なんか、元気が無い。

3月半ばに復活。
約ふた月。
思った通りの結果が出ていないのでは。

それが現実。

先程の無くなった集落も、現実。

残された、現実。


道の駅に来る前に、すぐ傍で給油した。
GSのアンちゃんに道の駅の場所を確認した。
が、
「なんか、仮設でやってるみたいですね。まあ、まともにいっちゃったとこですから・・・・」

すぐ傍に居るというのに、なんか、他人事だ。

そんなに、街を挙げて復興をという感じはしない。
が、これが現実だろう。

被害を受けたのも現実。
復興も少し遠いのも現実。
そして、自分の事が精一杯の現実。
思った通りの見返りも無いのも現実。

現実を、受け止めるだけ。


リアルを確認して、

ある意味、安心した。

復興フィーバーなんてあるとは思っていなかったから。


コメント
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