昨日とうって変わって、暖かい。
つうか、暑い。
昨日行って来た宮古方面だが、
太郎漁港周辺の民家が殆ど無くなっていた。
45号を集落に向かって降りていくと、
だだっ広い空き地の中に、黄色のまま点滅し続ける信号機が、ひとつ。
最初は気が付かなかったが、
空き地ではなく、瓦礫を撤去した後の住宅地の様だ。
3棟ほどの建物は、崩れかかりながらも残っている。
川の土手が大きく壁の様に聳え立ち、
恐らく、防潮堤の役目を持っているのだろうと伺える。
10m近くはあろう。
あの壁を越えてきたのか・・・・・・
奥の小高くなった場所には民家が残っている。
洗濯物なんかが干されている。
ほんの、高さ5m程だろうか。
その5mが分かれ目だったのか。
防潮堤の内側、広場になったところで、
何やら、催し物が。
焼きそばなんかの屋台が出てる。
大型トラックのウィング・コンテナが展開し、
何かイベントが行われている様だ。
子供達が群がっている。
元々の町並みが重い出せん。
恐らく、何気なく通過していた場所だろうから。
振り返り、眺めてみる。
去年までなら瓦礫なんかがあって、
ここに人が住んでいたのだと分かったのだろうが。
今は、基礎の跡が遺跡の様に残っている。
宮古市内に。
道の駅を目指す。
予想では、何もかも無くなっているのでは、と思ったが、
建物自体はしっかりと残っている。
黄色いテープと、ベニヤ板に覆われいるが。
情報通り、プレハブ3つの仮店舗。
取り敢えず飯を食おう。
食堂内のメニューは基本、ラーメンとカレー。
海鮮丼なんて無い。
先客が、
「いや~、美味しかった!」
なんて言って帰るのだが、
オバちゃん達のリアクションは、薄い。
なんか、元気が無い。
3月半ばに復活。
約ふた月。
思った通りの結果が出ていないのでは。
それが現実。
先程の無くなった集落も、現実。
残された、現実。
道の駅に来る前に、すぐ傍で給油した。
GSのアンちゃんに道の駅の場所を確認した。
が、
「なんか、仮設でやってるみたいですね。まあ、まともにいっちゃったとこですから・・・・」
すぐ傍に居るというのに、なんか、他人事だ。
そんなに、街を挙げて復興をという感じはしない。
が、これが現実だろう。
被害を受けたのも現実。
復興も少し遠いのも現実。
そして、自分の事が精一杯の現実。
思った通りの見返りも無いのも現実。
現実を、受け止めるだけ。
リアルを確認して、
ある意味、安心した。
復興フィーバーなんてあるとは思っていなかったから。
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