EVOLUCIO WORKS INFO

EVOLUCIO WORKS INFORMATION

20220720 樋口一葉2

2022-07-20 18:31:46 | お出かけ

画像は樋口一葉の「にごりえ」の自筆未定稿の複製。

20220720

以前、夢に金魚の浴衣を着た樋口一葉が出てきて、私はそこで一葉と少し会話をしたことがあり、それから私は彼女に対する親近感と興味が一層深くなり、行きたい行きたいと思っていた記念館へ、つい日曜日に行ってきたわけだが、ほとんど人のいない館内でゆっくりと展示を観覧することができた。

たった24年の生涯にあれだけの名作を書き、4千首を超える短歌を遺したことに驚き感動を覚え、さらに草書にして鮮やか端麗の書にも感銘を受けた。

この画像のような迷い考えの筆跡もまた味わい深いが、妹のために書いた「書き方の手本」の書の清々しさよ。私は気軽に写真を撮ることも躊躇われ、ガラスの中の一葉の息遣いに長く見入った。

樋口一葉を説明するとき、いわゆる「奇跡の14か月」と称されるが、記念館での説明文の中に「まるで流星のように」という悲しくも相応しい形容を見つけてしまい、やっとこれからという時に病に斃れた彼女の無念を思うと、私は心の中で泣けた。

そして記念館を出ると、ほんのすぐ近くの旧居跡へ歩いた。石碑を前にし、ここに一葉が寝起きをしていたかと思うと感動はさらに高まった。

私は碑の前で目を瞑り、じっと耳を澄まして彼女の気配が残っていないかとしばし佇んだ後、あらためて案内文を読めば、実はここは一葉の店ではなく隣の酒屋跡だと書いてあり、がっくり片膝が折れた。

E V O L U C I O


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 20220719 樋口一葉サンタフェ | トップ | 200220721 樋口一葉の愛用品... »
最新の画像もっと見る