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夢の羅列<クレーン・ターバン・クリスマス>

2016-10-18 20:54:14 | Dreams


夢の羅列<クレーン・ターバン・クリスマス>


夢の中で私は車を運転している。

大きくはない街道を夕陽の西へ向かっていたが、
休憩のために右側にみつけた広場のような場所に車を入れた。

同乗者がひとり助手席にいるのだが、誰なのかわからない。

少し休んで「さあ出発だ」とエンジンをかけたら、
その広場にあった巨大なクレーンが突如唸りを上げて動き出した。

私が車のサンルーフを開けて上を見るとクレーンは高さ50メートルもあるだろうか。
とにかく見たこともないくらいに大きいのだ。

これは困った。ヘタに動くと事故になりかねないな。
私はクレーンの動きを注視した。

クレーンはこれから作業であるらしく、その巨大な車体を固定するための杭、
これも一本が3メートルほどありそうだが、
なんとその杭を50メートル上からバラバラと降らせた。

普通、クレーン車の準備作業ではこんなことは一切ないが、夢の中なので
ご了承のほどを。

杭一本一本に太いワイヤーがつながっているようで、
ドスドスと地響きとともに地面に刺さり、
一連の様子は私にはまるで巨船が投網を打ったかに見えた。

クレーンの運転手には私の車が見えているらしく、
杭は上手に車を避けて地面に刺さったのだが、
しかし街道に面した側が全部、杭とワイヤーで閉じられて
私の車は道に出られなくなってしまった。

杭が打ち終わったからか、別の作業員たちが建物から大勢出てきた。

さあどうしようか。少し車を動かそうか。などと私が考えていると、

出てきた作業員の中にあきらかに作業員ではない女性がひとりいて、
Tシャツにショートパンツ。長い黒髪。
これからの仕事の手順なのかテキパキと作業員たちに指示をしている。
何かまるで彼女にだけスポットライトが当たっているかのように見えた。

誰に似ているかというと「服部まこ」。スミマセン。
もちろん若い時の、ではある。

しかしなぜ今ここで服部まこなのか。
現実の中では思い出したこともないというのに。

快活で、常に笑顔で、過不足なく的確に作業員たちを自在に動かして、
しかも作業員たちは皆明るい表情で、これはずいぶんと人望がありそうだ。

その作業員たちをよく見ると、これはみんな外国人だな。
それも最近のニュースでよく見るようなシリア人とかクルド人とか、
あんな感じの頭に何か巻いたような男たちが多い。しかし皆よく働きそうだな。

私はあの服部まこ似に訊けば何もかも解決してくれるだろうと直感し、
サンルーフから上半身を出したまま(夢の中のことなので)車を前に動かした。

「車が出られないんだけど」

「ああ、裏へ回って。出られるから」

私を作業員たちと何の区別もないように簡潔に返答してくれた。

作業員たちはまだまだ続々とアリの出撃のごとく建物から出てくる。

なんだか中近東の現場に迷い込んだような感じである。
奴らはこれからピラミッドでも建てるというのか、である。

ふと、そのうちのひとりと目が合った。

「メリークリスマス!」

ひげ面のターバン頭の男が私にいい笑顔でウインクをした。

おわり。
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