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20240217 「三国志の曹操ひどい奴」

2024-02-17 18:46:00 | 本の要約や感想
20240217

一昨日だったか、
吉川英治の「三国志」を読み始めたが、少し飽きた、と書いた。
飽きたところまでのうち、曹操のひどい話を以下に少しだけ。

「三国志」の主人公はたぶん劉備玄徳なのだろう。
最初の2巻ほどしか読んでいないから、よくわからないが、
その玄徳に関羽と張飛が義兄弟としてつき、
その他、呂布やら曹操など有名どころが登場するわけだ。
諸葛孔明の登場までは読んでいない。

曹操は、地方の有力武官の子として生まれ、
幼少から頭は切れるが悪賢い。
しかし並外れた胆力があり、
人に対して臆することなく、誰にでも意見を言う。

そんな曹操がある時、ある人物の暗殺に失敗し、逃亡するのだが、
捕まってしまう。
しかし捕まえた地方役人が曹操を見て、
これは自分が探し求めていた天下人である、と、
曹操を解放し、自分も職を捨て、曹操についてゆく。
たしか陳宮という名だったか。
似たような名前が次から次へと出てくるから覚えられない。

それである地方まで二人で逃げてきたわけだが、
曹操が、
「この近くに私の父の旧友がいるから、そこにしばらく身を隠そう」
と言い、行くと「おお曹操か」と歓迎を受ける。

曹操の父の友だから、位も高い人で、
なおかつ親切で温厚な人物。

「では屋敷で待っとれ。うまい酒を手に入れてくるから」
とその人物が馬に乗って出かけると、
疲れ切った二人はやれやれとようやく腰を下ろす。

ところがしばらく休んでいると、
外から物騒な物音と声が聞こえてきて、それは、
刃を研ぐような音と、
「殺れ、捕まえて殺してしまえ」
というような声だった。

これは裏切られたと曹操。
やられる前にやってしまえ、
と刀を手に陳宮と外に躍り出て、
あっという間にそこにいた数人を斬り殺してしまう。

ところが驚いた。
殺したのは屋敷の家族や使用人たちで、
その夜、曹操たちに振る舞う豚を屠ろうとしていた最中だったのだ。

慌てて逃げる二人。
大変なことをしたと馬で走っていると、
なんと酒のたっぷり入った瓶を馬の両側に下げて、
あの親切な父の友人がやってくるではないか。

「おお、曹操、どうした?」
「いや、隣の村に忘れ物をして」
「そうか、ではご馳走を用意して待っているからな」
「はい、すぐに戻ります」

といった会話のあとに、ますます逃げる二人。
ところが曹操、突然馬の脚を止めて、
「陳宮、ここでしばし待て」
と言い残して、今来た道を急いで戻っていく。

しばらくするとパカパカ戻ってきたから、
陳宮が尋ねると、
いやいや、家族を殺されたと届け出られては困るから、
今そこで殺ってきた。

これで悩みは解決したというような曹操。
複雑な顔の陳宮(名前は違うかもしれない)。

ああ戦国の夜は更けて、風に漂う血の匂い。

※記憶で書いたので詳細は本文の確認を。

E V O L U C I O



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