EVOLUCIO WORKS INFO

EVOLUCIO WORKS INFORMATION

5/13 映画「スリーピングビューティー」感想

2020-05-13 18:31:08 | 映画

5/13

ある夜、もう寝るかと思っていたが、なんとなくつけていたCS放送で「スリーピングビューティー」という映画がちょうど始まり、先に解説を読むと、川端康成の原作を映画化したものであるらしく興味が湧き、ならちょっとだけ観るかと見始めたら、なんだかとんでもなく悪趣味の設定で、最初の方からおっぱいがたくさん出てくるのだが、それがまったく奇妙な出方で、私はそのSMチックなおっぱいを見ながら「エッチな映画が始まったぞ」と独りゲラゲラ笑ってしまい、ところが主演のエミリー・ブラウニングを映画「レジェンド・狂気の美学」で以前に観て、不思議な顔の女優だなと思っていたこともあり、彼女の奇妙な魅力に引っ張られたまま観ていたら、突然よくわからないままプツンと終わった。

作品は現実を描いているのだが、しかし観念的で、どの場面もたとえば睡眠薬を飲み寝ずに歩き回っているような現実感に乏しい感触で、主人公のルーシーの見ている世界だけが時空に浮遊しているようだった。

私は川端康成の原作「眠れる美女」を読んでいないから原作とどれだけ違っているのかわからないが、映画の冒頭に感じた気持ちの悪さは終始拭えなかった。後味もけっしてよくはない。

なにしろ心の闇というか奥底というか、そこいらを拗らせたきった、しかし金と暇はある年寄りが次々に出てきて、そこに全裸のルーシー(エミリー・ブラウニング)が薬で眠っているわけである。

眠っているルーシーも金になるからそうしているわけだが、しかし彼女も心の闇を抱えていることは明白で、それなら闇と闇の対決なのかというと、いや片やまだ子供の域を脱していない年頃で、片や人生の終焉にまだ何かやり残したことがあるといったような◯◯爺ぃたちで、金を使うのは百歩譲ってまだ許そう、しかしなんで相手を眠らせてまで、と思ったのは私だけではないはず。気持ち悪ぃ。おいおい人生の最後はスカッと行こうぜ。そんなに拗らせた挙げ句ドロドロ煮詰まっているなら、もう独りで首括れよ、と画面に向かって口に出そうになった時よく考えてみれば、そうか、ガス自殺をした川端康成は偉かったな。と不謹慎にも思ったのでした。

そのうち原作を読んでみようかなと。おしまい。

暑いね。EEVVOOLLUUCCIIOO

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 5/12 Diary | トップ | 5/16 映画「レディプレイヤー」 »
最新の画像もっと見る