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20211212 小説「悪人」感想少し

2021-12-12 17:29:22 | 本の要約や感想

20211212

小説の「悪人」を読みました。
作者は吉田修一さんです。
だいぶ前に映画を先に観たので比べるとどうかなと思いながら読みましたが、映画はかなり原作に沿って作られていたようで、違いはあまりわかりませんでした。

しかし読書中、深津絵里の顔しか浮かんでこないという強い影響はありました。とはいえ映画のキャスティングはベストだったと思いました。それに深津絵里は好きな女優です。代表作が何かは知りませんが。

吉田修一さんの本を読むのは初めてで、これは推理小説ではないし、何小説なのでしょうか、人の心の奥底を丹念に書いているし、最後まで気を抜かず、奇抜に収束することもなく、私はラストあたりで少し涙腺が切れかかりました。どこで切れかけたかは忘れてしまいましたが。さすがに山本周五郎賞を獲っただけのことはありますね。

疑問点は映画版の時とやはり同じで、あの両親からあの娘が出来上がるとは思えなかったこと。なぜああいう性格に育ったかが書かれていなかった。おそらくそれはわざとなのでしょう。つまりどこにでも起こり得るのだという示唆であるのでしょうか。

おつかれさまでした。
E V O L U C I O

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