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5/19 Diary ━Gyokulo.2━

2019-05-26 17:12:15 | Diary

玉露の話のつづき。

前回、玉露は「濃厚なコクがあり、しかし後味はすっきりとし、余韻が長い」と書いた。
また、「アミノ酸とカフェインを楽しむ茶ではないか」とも書いた。

あれから玉露を何回も飲んでいるが、前回の感想に変わりは、ほとんどない。

ただ、ひとつだけ。
<濃厚なコク>と書いたが、これは<濃厚な旨味>という言葉の方が合っていると読み返して思った。
だいたいコクって何だ?

普段、コクの意味について真剣に考えたことがなく、あらためてコクって何だったっけ、と今思った。
考えながら書くとダラダラと長くなるから、
たった今、5分くらい考えて、私なりの結論だけを書いておくと、コクはつまり<濃縮感>ではないだろうか。
もちろん反対意見はあるだろう。
英語でいうならRick tasteらしい。
あくまで美味しくて、味に深みがあり、濃縮感のある味に対して、コクがある、というのでは。

不味いものにコクがあるとは言わないし、
さっぱり爽やかなものにも、そうはあまり言わない。

「いやいや、水にもコクがありますよ」
などと言い出す人が出てくると、また違う話になってしまうので、やめておきましょう。

それで<旨味>は、たとえばグルタミン酸とかイノシン酸などつまりアミノ酸の味わいで、
玉露の場合、それはテアニンという成分であるらしい。
玉露はその旨味成分テアニンを生産工程で出来る限り多く茶葉に閉じ込めたものである。らしい。

今回、初めて玉露を買い求めてから、何度かこの玉露という茶を飲んでみて、
はて、この濃厚な<旨味>を私は求めていたのか?求めているのだろうか?と首を傾げた。

お茶にはコーヒーのような脂質がないから、
旨味を出すためにアミノ酸を増やすことは理解できるが、
しかし、はっきり言って、この昆布出汁のようなぬるいお茶は「美味いのか」
と自らに問うなら、理屈は抜きで、うーん?、という答えが出てくる。
個人的な直感で感想を書くと、どうしても人工的な感触を舌に感じるのだ。

手間をかけてある成分含有を突出させ、さらに低い温度で淹れて、
その成分をこれでもかと際立たせて味わう、というスタイルに私は違和感を持った。

だからこの旨味に特化した世界はちょっと違ったかな、と来た道を少し戻りたくなっている。

とはいってもコーヒーも同じように手間をかけて美味しさを追求しているわけだから、
違和感があるのかというと、それは少し違って、……なんだろね、何が違うのかね。

オレにはちょっと難しいレベルのことかもしれない。

まあ簡単に書いておくと、土の味がするのか、ということなんだけど。

もちろん土の味っていっても、土を食ったらどんな味?ということではありません。

暑い日でした。夏の日のようでした。おつかれさま。

                                                        E    V    O    L    U    C    I    O

コメント
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