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夢の羅列<黒い男> 20180428採取

2018-04-30 18:23:01 | Dreams
夢の羅列<黒い男> 20180428採取


夢の中の自宅にいる。

緑の多い地区にある2階建ての一軒家は各部屋けっこうな広さがあり、
家の隣は公園━━といっても町中にある公園とは違って、ここは丘陵なのか、
自然公園的な起伏のある、そしてアスレチック遊具があるような公園━━
で、私はけっこう気に入っている。

その時、何をしていたか忘れたが、ふと窓の外を見ると、
全身黒い、というより汚れて黒くなってしまったマントにツバの広い帽子の
ずいぶんと大きい男が公園の滑り台のそばに立ってこの家をじっと見ていた。

人を姿形で判断したいと思ってはいないが、私は強烈に危険を感じた。

窓でも割って侵入しかねない暗い表情である。

現実であれば何気なく在宅をわからせるために庭に出て姿を見せるとか、
むしろ気軽に話かけるとか、方法はいくらでもあるのだが、
夢の中のこと、私はすぐに武器になる物を探した。

まあアレだな。懐中電灯。

懐中電灯といっても、第一義に人を殴るために出来ている40センチほどの
アルミダイキャスト製の堅牢なマグライト®である。

それをすぐに取りに2階へ上がった。

黒いそれはベッドの横にいつもあり、私は手に取り、久しぶりの重さを感じた。

もともとの重さもあるし、しかも単一の電池が4本入っているから、
ずっしりとした感触は1.5キロほどはあるだろうか。

しかしなあ。あいつ2メートルくらいあったからなあ。
本当に暴力的なやつには、こんなものでは対抗できないだろう。

最初の一撃で頭の芯にヒットさせればなんとかなるかもしれないが、
ヘタに腕とか肩とかに当たったら、もう間合いを詰められて終りだ。

それにあの風体。
長年の風雨に耐え忍んできたかのような堅固な意思を十分に感じさせる。

こんなものではとても太刀打ちできないな。
最低限、真剣でもないことには無理だろう。
しかし、たとえ片腕になっても襲ってきそうだ。

そういえばあの男はどうしただろう。

不安になって私はカーテンを少し開けて、2階から公園を見下ろした。

2メートルの黒い男はまだ同じ場所にいた。しかも、
ライフルだか散弾銃だかを構えているではないか。

私の家の1階を暗い目で狙っている。

これはマズイ。

と思った瞬間、大音響がして、家に衝撃を感じた。

ホントに撃ちやがった。

これはもう外に出て、背後に回るしか方法はない。

私は窓の下に張り出した屋根伝いに降りようと裏の窓を開けた。

その時、家中のスプリンクラーが作動して、大量の水が噴き出した。
あっと言う間に部屋中が水浸しである。

もう何がなんだか。とにかく1階に降りた。すると、あれ、
人がたくさんいるではないか。

それも若いお母さん達といった感じの集団が、私の家の庭から
自転車をひいてゾロゾロと出ていくところだった。

それを金正男に似ている腹の出たメガネの男が手旗と笛で誘導している。

なんだかずいぶんと平和な感じだ。

銃声は聞こえなかったのか。

まるでそんな危険を感じさせる雰囲気はない。

私も慌てて懐中電灯を上に忘れてきてしまった。

なんだかな。

おわり。
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