三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

東京聖十字教会(日本聖公会)

2014年09月10日 | 聖公会の教会
日本聖公会 東京聖十字教会
(住所:東京都世田谷区若林4-18-8)

9月7日(日)、世田谷区の東京聖十字教会(日本聖公会)で聖霊降臨後第13主日の礼拝に参列した。まずは、その沿革をおさらい。「関東大震災の翌1924年、まだ畑であった借地(現在地)に、檜の生垣を巡らした小さなバラック建て教会が誕生しました。築後36年余の1961年、レイモンド建築事務所の設計で現聖堂が完成。特注の曲がった柱状合板による『蒲鉾型合掌造りの聖堂』は、世界的な建築家による建物として、今でも見学者が多く訪れます」(『東京教区90年のあゆみ』から要約)。

東急世田谷線の松陰神社前駅で下車、周辺には吉田松陰を「ご祭神」とする松陰神社がある。私の高校時代の友人がここに寄宿しながら、國學院大学に通っていたことを思い出す。その部屋を訪ねたこともあったが、個人的には「神道」が苦手だ。「敬虔なカトリック信者」でありながら、堂々とヤスクニ参拝をする麻生太郎、山谷えり子、稲田朋美らの「行状」には言葉を失う。この不可解な人々は安倍政権の「極右の重鎮」でもあるが、某カリスマ神父によれば「必ず!み~んな救われちゃう」らしい。

東京聖十字教会に到着。周囲は閑静な住宅街である。午前10時30分、礼拝の開始を告げる鐘が鳴った。この日は聖餐式ではなく、「み言葉の礼拝」(カトリックの「集会祭儀」、正教会の「代式祈祷」に相当)が行われた。司式は信徒奉事者が務め、管理牧師の福音朗読箇所(マタイ18・15-20)に基づくメッセージが代読された。私にとって「み言葉の礼拝」は初めてだったが、「聖書のみ言葉を中心に共に祈り、感謝と賛美の豊かな礼拝」(『み言葉の礼拝』式文より)を献げることができた。神に感謝。


聖堂内観(1961年竣工)


聖堂外観

<付記>
ユニークな聖堂の設計は、チェコ出身の米国人アントニン・レイモンド(Antonin Raymond:1888-1976年)。教会建築の代表作にカトリック目黒教会聖堂カトリック豊島教会聖堂、日本聖公会・聖オルバン教会礼拝堂、日本聖公会・立教学院聖パウロ礼拝堂など。なお、東京聖十字教会の聖堂内にある会衆席の長椅子(跪き台付き)も、レイモンドのデザイン。この日、私は東京聖十字教会所属の男性信徒の方から当聖堂についての様々なご教示を賜った。お心遣いに厚く御礼申し上げます。

◆み言葉の礼拝で歌われた聖歌:
ミサ曲(キリエ、大栄光の歌)。入堂聖歌:442「ともにあつまる」、昇階聖歌:472「ここに祈りの家がある」、奉献聖歌:258「人の知恵も」、退堂聖歌:417「あなたの平和の器にしてください」。(番号は「日本聖公会聖歌集」による)

◆主な参考文献など:
・「東京教区90年のあゆみ」 2013フェスティバル実行委員会編(日本聖公会東京教区・2013年)
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