立教チャペル前の創立者ウィリアムズ主教像
(住所:東京都豊島区西池袋3-34-1)
(住所:東京都豊島区西池袋3-34-1)
1月5日(日)、立教大学チャペル(日本聖公会)で降誕後第2主日の聖餐式に参列した。2014年最初の主日礼拝である。翌日から大学の授業が始まることもあり、会衆席は学生の姿が多かった。午前10時、振り香炉と行列用十字架を先頭に、司祭団が厳かに入堂。福音朗読前の昇階聖歌は「まぶねの中に」(注)。プロテスタント系の男子高時代、私たちもこの讃美歌をクリスマス礼拝で“熱唱”していたことを思い出す。もちろん、ウィーン少年合唱団のような歌声ではなかったけれど。
福音朗読は、占星術の学者たちが幼子イエスを訪問した場面(マタイ2・1-12)。宮崎光チャプレンは「神様からの最大の“贈り物”がイエス・キリストですから、三博士の贈り物(黄金・乳香・没薬)は神様への感謝の応答と言えます。つまり、人の行動の全てが神様への応答から始まります。その応答は感謝から始まり、全てに感謝する生き方こそ喜びの道となります」と話された。私も福音の喜びに感謝しながら、今年こそは「心に広い道を見ている人(詩編84・6)」として歩みたい(と思う)。
礼拝後、チャペルの受付で日本聖公会東京教区の記念誌『東京教区90年のあゆみ』(A4判・64頁)を入手した。昨年の教区成立90周年を機に発行されたものだが、各教会・学校・諸施設の歴史が貴重な写真と共にまとめられている。詳細な「東京教区歴史年表」や「現存しない教区史上の教会」などの諸資料も興味深い。先日の新年礼拝で入手した大畑喜道主教の説教集に続き、私にとっては何よりの「お年玉プレゼント」になった(但し、この『記念誌』は1冊200円の有償頒布)。神に感謝。
冬休み中の立教大学池袋キャンパス
“ まぶねの中に 産声あげ・・・(聖歌357) ”
(注):作詞は東中野教会(日本基督教団)初代牧師の由木康(1896-1985年)。「きよしこの夜」の訳詞者としても有名。作曲は明治学院などで音楽を講じた安部正義(1891-1974年)。オラトリオ「ヨブ」などの作品がある。この邦人コンビによる「まぶねの中に」(1930年)は、キリストの生涯を気高く歌い上げた白眉の讃美歌である。海外でも「MABUNE」のタイトルで愛唱されているという。
◆聖餐式で歌われた聖歌:
ミサ曲譜1(キリエ、大栄光の歌、サンクトゥス、アニュス・デイ)、入堂聖歌:353「天地の初めに」、続唱聖歌:357「まぶねの中に」、奉献聖歌:356「緑も深き」、陪餐聖歌:261「神のみ子なる」、派遣聖歌:363「ガリラヤの風かおる丘で」。(番号は「日本聖公会聖歌集」による)
◆主な参考文献・CDなど:
・「聖歌のしらべ 古今聖歌集作曲者略解」 佐藤裕著(聖公会出版・1987年)
・CD「なつかしの讃美歌 BEST40」 鈴木啓之指揮/新日本合唱団(Pony Canyon:PCCL-00587)