三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

主の降誕(夜半のミサ)

2012年12月29日 | ミサ聖祭
ある晴れた日のカトリック高幡教会
(住所:東京都日野市程久保4-7-14)

12月24日(月)、高幡教会で主の降誕の夜半ミサに与った。厳寒のイブの夜、自宅から最寄り駅へ向かうと、讃美歌の歌声が聞こえてきた。駅前で地元のプロテスタント教会(ホーリネス教団)の聖歌隊が歌っている。讃美歌は「神の御子は今宵しも」、カトリックでは「きたれ友よ(アデステ)」のタイトルでお馴染みだ。聖歌隊員はコーヒーの無料サービスも提供し(!)、道行く人たちが喉を温めていた。「ずいぶん宣教熱心だなあ」と驚きつつ、私は改札口へ急いだ。

京王線の多摩動物公園駅で下車。暗闇に包まれた多摩丘陵がお出迎え。主の天使が告げた羊飼いたちのように、私は「いそぎゆきて拝まずや」と夜道を進んだ。午後7時、ミサ開祭。聖堂内は超満員である。幻想的なキャンドル・サービスの中、「きよしこのよる」を歌う。十字架を先頭に司祭と侍者が入堂し、祭壇前の「馬小屋」に幼子イエスの御像が置かれた。「栄光の賛歌」の間、侍者の子どもたちが鳴らし続ける鈴とハンドベルの音が御降誕の喜びに花を添えた。

福音朗読は、主イエス御降誕の場面(ルカ2・1-14)。主任司祭の高木健次神父は、「私たちは救い主が幼子の姿でお生まれになったことをお祝いします。神様の救いは始まっています。その与えられた救いを育む恵みを願いましょう」と話された。この日は全会衆に「献堂30周年記念誌」(注)が配布された。私にとっては何よりのクリスマス・プレゼントである。謹んで主の御降誕のお慶びを申し上げます。「つきぬいのちを与うるために、いまぞ生れし君をたたえよ!」


カトリック高幡教会の「馬小屋」
“ Der Heiland ist gekommen(救い主は来られた)! ”

◆この日のミサ中の主な歌:
ミサ曲2(典礼聖歌208-210)、入祭:讃美歌109「きよしこのよる」、洗礼式:典礼聖歌343「諸聖人の連願」、奉納:カトリック聖歌113「きたれ友よ」、拝領:カトリック聖歌653「まきびと」、カトリック聖歌121「あめのみつかいの」、カトリック聖歌655「ああベトレヘムよ」、閉祭:カトリック聖歌654「もろびとこぞりて」。(この日はミサ中に洗礼式と転会式があった)

(注):教会報「あゆみ」の特集号(全74頁)。今年は高幡教会の現聖堂が献堂されて30周年を迎えた。
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