三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

南三鷹教会(日本基督教団)

2012年12月07日 | プロテスタント
日本基督教団 南三鷹教会
(住所:東京都三鷹市新川6-35-4)

讃美歌の肺腑を衝(つ)くような調べに導かれて、月に一度は首都圏のプロテスタント教会を訪ねている。12月2日(日)、南三鷹教会(日本基督教団)で待降節第1主日の礼拝に参列した。調布駅北口発の小田急バスに乗って、三鷹農協前停留所で下車。徒歩数分で十字架を戴く尖塔が現れた。南三鷹教会は1952年の創立で、今年60周年を迎えた。この教会は幼稚園を併設しているためか、1957年竣工の礼拝堂は童話の中に出てくるような愛らしさだ。

午前10時20分、礼拝はオルガンの厳かな奏楽で始まった。プロテスタント教会も待降節に入り、講壇前のアドヴェントクランツにローソクが1本ともされている。この日の説教は、聖書朗読(イザヤ2・1-5)に基づく「主の光の中を歩もう」という主題。吉岡喜人牧師は、「クリスマスでは光が大切な役割を担っています。さて、今日の朗読では『終わりの日』という言葉が出ましたが、これは世が終わるということではなく、地上に神様の国が来るという意味です」と話された。

「神様の国へ向かい、主の民として平和の道を歩む。それをイザヤ書は『光の中を歩もう』と呼び掛けています。人々はそこに救いの約束、救い主への希望を見出しました。その方をお迎えするのが光の中で祝うクリスマスです」。説教と祈りの後、讃美歌「あめにはさかえ(天には栄え)」を歌う。私が個人的に愛唱している讃美歌の一曲である。メンデルスゾーンの気高い調べが礼拝堂に満ちあふれた(注)。心から喜び歌い、主を待ち望むアドヴェントが始まった。


礼拝堂内観


礼拝堂外観

(注):作詞者のチャールズ・ウェスレーは、兄のジョン・ウェスレーと共にメソジスト運動を興した。余談ながら、私が卒業したプロテスタント系高校の創立者もメソジスト派の米国人宣教師だった。なお、この「あめにはさかえ」(「讃美歌21」では262番)は、「カトリック聖歌集」にも収録されている(652番)。

◆礼拝式で歌われた讃美歌:
讃詠:28「み栄えあれや」、讃94「久しく待ちにし」、229「いま来たりませ」、讃98「あめにはさかえ」、頌栄:26「グロリア、グロリア、グロリア」。(番号は「讃美歌21」による。なお、讃が付く番号は「讃美歌・讃美歌第二編」による)
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