待降節第1主日を迎えたカトリック調布教会
(住所:東京都調布市富士見町3-21-12)
(住所:東京都調布市富士見町3-21-12)
内閣府の世論調査によると、「中国に親しみを感じない」と答えた人が8割を超えた。そういえば、2年前の調査では「死刑制度の容認」も8割を超えていた。メディア(特にテレビ)が「中国を許すな!」「殺人者は極刑にしろ!」と半狂乱のように煽ってきた結果だろう。8割の人々は中国への侵略戦争の事実を忘れ、また欧州諸国が死刑廃止による「報復感情」を克服してきた英知に学ぼうとしない。「8割」は、「テレビに付和雷同する人の数」と見なすのは早計だろうか。
12月2日(日)、調布教会で待降節第1主日のミサに与った。この日から主を待ち望むアドヴェント、待降節である。「教会の暦の一年の始まりは、いつも日曜日で、待降節第一主日と呼ばれます。年によって日付が変わりますが、『十一月三十日(聖アンデレ使徒の祝日)に一番近い日曜日』と覚えておけば便利です。(中略)この日からクリスマス・主の降誕の前までを『待降節』(アドベント)と呼びます」(稲川圭三神父著『イエスさまといつもいっしょ』より)。
午前8時、ミサ開祭。福音朗読は、イエスの終末についての説教(ルカ21・25-28、34-36)。司式の金子賢之介神父は、「神様はご自分を無にされて(無化)、私たちのために来られた。これが“馬小屋”であり、神様の誕生なのです。馬小屋に残された神の足跡こそ、幼子イエス様です。待降節に当たって、まずそのことを考えましょう」と話された。ちなみに、「クリスマスの夜、馬小屋を飾って祝った最初の人」はアシジの聖フランシスコと言われている。<後編に続く>
カトリック調布教会の新スポット、ドン・ボスコ像
◆この日のミサ中の主な歌:
ミサ曲3(典礼聖歌211-214。待降節中、栄光の賛歌は歌わない)、入祭:典礼聖歌121「主はわれらのささえ」、奉納:典礼聖歌126「主よ来たりたまえ」、拝領:「主の愛に生きよう」、閉祭:典礼聖歌391「ごらんよ空の鳥」。
◆主な参考文献など:
・「イエスさまといつもいっしょ」 稲川圭三著(サンパウロ・2010年)
・「ミサの前に読む聖人伝」 C・バリョヌェボ著(サンパウロ・2001年)